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1998 年度 実績報告書

ポリトピック型膜蛋白質,バンド3蛋白質の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 09044319
研究機関九州大学

研究代表者

濱崎 直孝  九州大学, 医学部, 教授 (00091265)

研究分担者 HARASAKI Hir  ケースウェスタン大学, 医学部(米国), 教授
BRUCE Lesley  ブリストル大学, 医学部(英国), 主任研究員
TONNER Micka  ブリストル大学, 医学部(英国), 教授
出原 賢治  九州大学, 医学部, 助手 (00270463)
康 東天  九州大学, 医学部, 助教授 (80214716)
キーワード疎水性膜貫通領域 / 膜貫通ドメインのカテゴリー分類 / バンド3蛋白質 / ポリトピック型膜蛋白質
研究概要

(1) 我々は、ブリストル大学Michael J.A.Tannerグループと協力して、赤血球膜内におけるバンド3蛋白質の膜内構造の解析をCD.FTIR,NMRや蛋白質分解酵素分析法を用いて解析した。これを補う形として合成ぺプチド/リポゾーム系での解析も行った。一方で、我々はバンド3蛋白質の生合成過程での研究からもバンド3蛋白質の構造解析を行った。それらの成果をもとに、我々は、膜蛋白質のドメインについて、「疎水性膜貫通領域」と「親水性膜外領域」には分類できない新しいカテゴリーに属するドメインがあること、機能発現に重要なアミノ酸残基がこのカテゴリーに属するドメインに局在していることを主張している。この新しい概念(ニューコンセプト)はバンド3蛋白質に限らずポリトピック型膜蛋白質に普遍的に適応されるもので、ポリトピック型膜蛋白質の構造と機能解析に新しい視点を加えるものと考えている。これらの成果は、ゴードン研究会議(米国)、キーストンシンポジウム(米国)、ウインターナショナルシンポジウム(カナダ)で発表したり、多くの学会誌などへ投稿している。また、本共同研究の結果、濱崎・Tannerグループの多くの人々(延べ10名以上)が2年間でお互いの国を訪問し、学問的な成果に加えた交流ができたと考えている。
(2) バンド3蛋白質の機能を加味した人工赤血球の開発はHarasaki教授との共同で行っているが、今日までに基本的な人工赤血球のモデルができ、米国クリーブランドクリニック、ケースウエスタン大学で動物実験を行っている。その成果の一部は現在成果をまとめて学術誌に投稿中である。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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