研究課題/領域番号 |
09044327
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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研究分担者 |
BUERSTEDDE J バーゼル免疫研究所, 研究員
武田 俊一 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188191)
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80236356)
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キーワード | ヒストンバリアント / ジーンノックアウト法 / 転写制御 / 2次元電気泳動法 / クロマチン構造 |
研究概要 |
本年度の研究実績は以下の通りである。 1)ニワトリの6種のHIバリアント固有の機能を解析するため、それぞれのHI遺伝子を欠失したDT40変異株を、2つのtargeting vectorsを順次トランスフェクトして作成した。得られた全てのホモ変異株において、増殖速度、グローバルなクロマチン構造の変化は認められなかった。 2)各HIバリアントの欠失変異株の蛋白質を2D-PAGEで比較したところ、特定のバリアントの欠失に伴なって、泳動パターンが特異的に変化がすることが認められた。 3)3種のH2Aバリアント中、クラスIIバリアントをコードするH2A-IX遺伝子の欠失変異株を作成した。この変異株の増殖速度およびグローバルなクロマチン構造は野生株と比較して変化しなかった。しかし、その2D-PAGEでの蛋白質パターンには変化が認められた。 4)4種のH2Bバリアント中、クラスIIIバリアントをコードするH2B-V欠失変異株においても、増殖速度、グローバルなクロマチン構造の変化は認められなかったが、蛋白質の2D-PAGEパターンは変化していた。 これらの結果から、HIおよびコアヒストンバリアントは、それぞれ独自の転写制御機能を持つことが示唆された。
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