研究課題/領域番号 |
09044327
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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研究分担者 |
BUERSTEDDE J ハンブルグ大学, 教授
武田 俊一 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188191)
菊池 秀彦 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10301384)
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80236356)
JEAN-MARIE Buerstedde Hamburg University, Professor
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研究期間 (年度) |
1998
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キーワード | ジーンノックアウト法 / DT40株 / ヒストンバリアント / クロマチン構造 / 転写制御 / 2次元電気泳動 |
研究概要 |
ニワトリの各ヒストンバリアントの機能を知るために、ニワトリBリンパ細胞由来のDT40株で、ジーンノックアウト法を駆使して、ヒストン遺伝子を欠失した変異株を系統的に作成し、その解析結果から次のような成果を得た。 1、 6種のH1バリアントのそれぞれを欠失したDT40変異株を作成した。全てのホモ変異株はその増殖速度、グローバルなクロマチン構造に変化が認められなかった。しかし、各H1バリアントを欠失した変異株の蛋白質を2D-PAGEで比較したところ、特定のバリアントの欠失に伴う特異的な泳動パターンの変化が認められた。 2、 3種のH2Aバリアント中、クラスIIバリアントの欠失変異株を作成した。この変異株の増殖速度およびグローバルなクロマチン構造は野生株とほぼ同じであった。しかし、その全蛋白質の2D-PAGE泳動パターンには変化が認められた。クラスIIIバリアントの欠失変異株も作成中である。 3、 4種のH2Bバリアント中、クラスIIIバリアントを欠失した変異株において、増殖速度、グローバルなクロマチン構造の変化は認められなかったが、蛋白質の2D-PAGEパターンは変化していた。残りのクラスII,IVの欠失変異株を作成中である。 これらの結果から、H1およびコアヒストンバリアントは、それぞれ固有の遺伝子発現制御機能を持つことが示唆された。 4、 コアヒストンのアセチル化に関与する3種のヒストンデアセチラーゼのcDNA,genomic DNAをクローニングし、これらの欠失変異株を作成した。
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