研究課題
国際学術研究
共同研究の最初としては、外国人研究分担者とE-Mailなどで連絡をとりあい、これまでの研究の到達点、共同研究調査の枠組みについての議論を進めた。この成果が鈴木「地域づくり教育への国際的連関」であり、日本社会教育学会では「地域づくり教育のポスト・ポストモダン的性格について」 (のちに学会紀要に掲載)、および「ヨーロッパにおける成人教育革新の動向」というテーマで口頭報告をした。これらの成果は、研究代表者のこれまでの北アイルランド成人教育の実践分析とあわせて鈴木『地域づくり教育の誕生』 (北海道大学図書刊行会)として公刊した。次の主要な課題は、日本の北海道において研究会と共同地域調査を実施することであったが、外国人研究分担者の都合で来日が遅れることになったために、1997年11月に東藻琴村で本調査に近い予備調査を日本人研究分担者を中心にして実施し、その分析を開始した。98年3月には外国人分担者をまじえて、3回の研究会、東藻琴村での地域調査と、札幌市・美幌町において比較調査を実施した。地域調査においてとくに重点をおいたのは、地域づくり教育にかかわる社会教育主事と地域住民からのヒアリング調査である。なお、これらに関連するものとして、海道大学で高等教育と大学成人教育の実態についてのヒアリングを行った。最後に、これらの共同研究をもとにした最終ミーティングにおいて、今後の共同研究についての打ち合わせ・イギリスにおける調査研究対象の選定・日程調整などをおこない、共同研究終了後に日英双方で研究成果を公刊することを確認しあった。
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