研究課題/領域番号 |
09045007
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今井 光規 大阪大学, 言語文化部, 教授 (60034584)
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研究分担者 |
渡辺 秀樹 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (30191787)
ARNE Zetters コペンハーゲン大学, 英語研究所, 教授
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キーワード | 初期近代英語 / 英語史 / OED / 英語訳聖書 / ヘルシンキコーパス / コ-バス言語学 / 初期近代英語の発音 / 不定詞 |
研究概要 |
本研究は、ヘルシンキコーパス及び翻訳聖書その他を資料として、英語史的観点から初期近代英語(初期アメリカ英語を含む)の語彙と統語法・文体を、主としてコーパス言語学的方法で分析しようとするものである。 渡辺は英語の通時コーパスの利用方法の開発と問題点を提示し、OEDの英語学的研究への利用法を研究するとともに、古英語韻文作品の難読箇所の読解と英訳聖書の訳語の変遷を明らかにした。成果はすでに公にしている。チェタステーンは、本年5月ニューイングランド訪問時に予定している初期アメリカ英語研究に備え、主として文献による研究を行った。この研究の実施には、今井・渡辺のデンマーク訪問時の討論およびフィンランド訪問時ヘルシンキコーパス関係者と行った討論と資料収集に助けられるところが大であった。昨年末急病のため阪大訪問を取りやめ、今井のデンマーク訪問でそれを補った。今井は、ヘルシンキコーパスについて前年度行った文頭の副詞用法不定詞の談話文法的機能に関する調査を継続した。また中英語ロマンス作品の表現に関する語彙の研究を継続した。 今年度はまた、昨年度阪大で開催した「アンクレネ・リウレ」シンポジウムの主要部を刊行する準備作業を行った。今年度7月には、さらにテーマを広げ10数名のパネリストによるシンポジウムを同じく阪大で開催する予定である。平成10年度に補助金の継続を内定していただいており、阪大とコペンハーゲン大学間の協力研究は、さらに発展する見通しである。
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