研究課題/領域番号 |
09045011
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
阿部 洋 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (40000046)
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研究分担者 |
呉 康寧 南京師範大学, 教育科学院, 教授
朱 小蔓 南京師範大学, 副学長
森山 沾一 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (20122864)
清田 勝彦 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (60071726)
李 秀英 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教授 (40254643)
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キーワード | 農村教育 / 教育普及 / 教育現代化 / 9年制義務教育 / 成人職業教育 / 中途退学 / 青少年非行 / 希望工程 |
研究概要 |
1.福岡県立大学研究チームの南京訪問では、調査研究の進め方についての協議、ならびに2年次に実施予定のアンケート調査の項目案の検討を集中的に行った。その傍ら南京市内の教育行政機関や研究機関、小・中学校、社会教育施設などを精力的に訪問し、専門家から江蘇省教育の直面する諸問題についての意見をうかがうとともに、関連資料・情報の収集にあたった。ことに江蘇省教育委員会副主任・陣乃林氏、および江蘇省教育科学研究所長・袁金華教授の長時間にわたる講義およびそれにもとづく意見交換は、開発の遅れた江蘇省北部(「蘇北」)農村における教育普及の現状とその問題点の把握に大いに資するところがあった。 2.南京師範大学チームの福岡訪問では、調査研究の進め方についての協議を継続する一方、アンケート調査項目案を検討のうえ最終決定した。その間八女市の農村地区の小・中学校を訪問して、学校現場の視察および意見交換、関連資料の収集など、次年のための予備的調査に従事した。また、比較資料入手のためアンケート調査を予定している福岡市内の学校および社会教育施設も併せて視察、関係者との意見交換が意義深かった。 3.福岡県立大学チームの南京訪問の前後、学外の専門家も参加した研究会を数回開催し、「蘇北」と「蘇南」との比較の視点にたって中国農村教授の諸問題、ことに9年制義務教育および成人職業教育の展開状況と、それを支える社会経済的条件などについて検討した。その成果の一部は、別掲の研究論文のほか、近く公刊予定の研究報告書(『現代中国における教育の普及と向上に関する実証的研究』平成7〜9年度科学研究費・基盤研究B」にも反映されている。
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