研究課題/領域番号 |
09045012
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
坂元 多 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (90225805)
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研究分担者 |
大西 誠 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (10308992)
五島 幸一 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (10149932)
大野 光子 愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (90131226)
日色 真帆 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 助教授 (50222237)
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キーワード | メディア学 / 共同講座 / 北アイルランド / 異文化 / カルチュラルスタディ / メディア教育 / テレコミュニケーション / インターネット |
研究概要 |
愛知淑徳大学と北アイルランドのアルスター大学との間で、大学院修士課程レベルの共同講座インターナショナル・メディアスタディーズを設け、初年度3名、次年度1名の学生を指導してきたが、研究期間の最終年度にあたる今年度は、日本側の大学院体制の変更によって募集を見送った。しかし、既に初年度の3名はアルスター大学でディプロマを取得し更に修士論文を提出している。また、次年度の学生も現在、修士論文を執筆中という成果が得られた。 これまでの共同講座の運営をふまえて、平成11年度11月に、アルスター大学からMartin McLoone 、John Hill、Sarah Edgeの3名が来日し、日本側の全メンバーと議論を深めた。その結果、1)授業評価や学位など両国間で大学制度に相違があるため共同講座運営に困難が多いこと、2)メディア学という新しい学問領域に対し両者で捉え方の相違があること(カルチュラルスタディの視点に立つアルスター大学の理論的アプローチと、多様な専門領域を背景とする愛知淑徳大学の比較的実践的なアプローチ)、3)その異なるパラダイムに基づき半年ずつ集中的に(前期は名古屋、後期は北アイルランド)学習する上に、北アイルランドでは英語のみで講座が運営されるため、日本人学生には厳しいプログラムであること、4)日本語の制約が大きいためか、結局、北アイルランドから日本に来て学ぶ学生を確保できなかったことなどの問題点が指摘された。 しかし、これらの困難を超えて共同講座を運営することで、メディアを捉える視野の広がりが得られ、研究、教育をすすめる上での具体的方法が豊富になった。さらに、その成果を広く公開するために、平成11年度11月12日に名古屋で、両大学のメンバーを中心に国際シンポジウム「メディアの東西比較」を開催し、メディアに関する異文化比較の議論を深めることができた。
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