研究課題/領域番号 |
09045019
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
神田 健策 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10113705)
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研究分担者 |
渋谷 長生 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (60216033)
CARPENTER Victor L. 弘前大学, 人文学部, 教授 (80142909)
玉 真之介 岩手大学, 大学院連合農学研究科, 教授 (20183072)
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キーワード | 家族農業 / 地域農業 / WTO / アグリビジネス / 遺伝子組み換え作物 / 環境保全型農業 / 農業協同組合 / ファーマーズ・マーケット |
研究概要 |
1980年代半ばからの国際化・自由化・規制緩和の影響は、とりわけ農産物の自由化を促進した結果、日米の農業・農村社会に新たな変貌をもたらしつつある。特に、農業担い手の高齢化、農業後継者不足、兼業農家の増大は、今後におけるわが国の伝統的な家族農業経営崩壊の危機をもたらしているが、アメリカにおいても共通する現象が生じている。さらに、伝統的な家族農業経営の衰退は地域社会の将来に大きな影響を与え、リゾート開発など、非農業的色彩が強い地域開発を推進する根拠となっている。 本研究では日米の家族農業経営の危機の内実と基盤の変化、それらが地域農業や地域社会に与えている影響について実証的に検証する。また、今後の環境保全型持続的農業の発展と家族農業との関係についての世論動向を、日米の対比において検討した。 今年度はアメリカミシガン州及びミネソタ州の小規模家族農業の実態と農民要求、あわせて小農の農産物販売と流通の動向について調査・分析した。また、日本より先行しているアメリカの遺伝子組み換え作物の増加と問題点が噴出する一方、環境保全型農業の進展、ファーマーズマーケットの増加など、安全な農産物を求める消費者の動きが注目される。 テネシー大学の研究者の調査結果は日本における集約的農業、及び高品質農業生産が消費者と提携することによって新しい農業環境を創出しているとして高く評価するものであった。
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