日中東北地域におけるスポーツ科学の比較研究

1999 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 09045020
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 丹羽 健市 山形大学, 教育学部, 教授 (60030384)
• 研究分担者: 浅井 武 山形大学, 教育学部, 助教授 (00167868) ; 長井 健二 山形大学, 教育学部, 助教授 (80115716) ; 大貫 義人 山形大学, 教育学部, 教授 (80107036) ; 笹瀬 雅史 山形大学, 教育学部, 助教授 (50250907) ; 竹田 隆一 山形大学, 教育学部, 助教授 (30171656)
• キーワード: 山形大学教育学部 / 吉林師範学院 / スポーツ科学 / 東北地方 / 共同研究 / 国際化 / 比較 / 学術交流

研究概要

平成11年9月3日〜9日に山形大学側2名が吉林師範学院を訪れ、共同研究を実施した。大貫義人「冬季の科学的トレーニング方法の研究」、笹瀬雅史「日本の近代化と体育・スポーツ」の発表を行い、それをめぐって討議した。中国および日本の冬季のスポーツ活動やその科学的トレーニング方法についての議論を行った。またそれに関して、吉林省内の長白山の麓にある冬季スポーツトレーニング施設の視察を行った。次いで、9月10日〜15日に吉林師範学院側2名が山形大学を訪れ、共同研究を実施した。曽広新が「太極拳の疾病予防機能」、宮煥生「中国の武道の特性」の研究発表を行い、それをめぐって討議した。また日本および中国における大学改革期と体育・スポーツ専門教育の動向について議論を行った。今年度は研究の取りまとめの年度であることから、山形大学側研究者と3年間におよぶ共同研究の総括的検討を行った。さらに山形市周辺の体育・スポーツ施設や小学校の運動会、中学校の体育授業の視察、東京で国立レベルのスポーツ施設の視察を行った。これらの作業を通じて、日中東北地方の体育・スポーツの制度と歴史や冬季のスポーツ活動の実態とその運動生理学的研究についての多くの知見を共有することができた。その後、10月から今年度を含む3年間にわたる共同研究の資料収集と総括的討議を行い、大学体育、運動学、生理学、体育科教育、武道論、体育社会学などの分野について日中スポーツ科学の比較検討を行った。そして平成12年3月には研究成果報告書を作成・公刊した。

研究成果

• [文献書誌] OHNUKI Yoshito: "Thermoregulation during exercise in male students with hypothermic tendency"The 1997 Nagano Symposium on Sports Science. 317-321 (1998)
• [文献書誌] 丹羽健市: "最大酸素摂取量と体格の関係"山形保健医療研究. 2. 81-85 (1999)
• [文献書誌] 丹羽健市: "酸素脈を用いた最大運動時の心拍出量の推定"山形保健医療研究. 2. 87-91 (1999)
• [文献書誌] 井上大介、浅井武: "サッカーの基礎技術に関する3D動作解析"日本機械学会スポーツ工学シンポジウム論文集. 99・41. 179-183 (1999)
• [文献書誌] 五十嵐あゆ子、浅井武: "サッカーの基本動作における足圧分析"日本機械学会スポーツ工学シンポジウム論文集. 99・41. 174-178 (1999)
• [文献書誌] 浅井武: "サッカーにおけるインスキップキックとカーブキックの比較"バイオメカニクス研究. 3・2. 111-118 (1999)
• [文献書誌] 浅井武: "スポーツにおける空気の流れのコンピュータシミュレーション"バイオメカニクス研究. 3・1. 29-35 (1999)
• [文献書誌] 浅井武: "サッカーの物理"パリティ. 14・4. 33-42 (1999)
• [文献書誌] 長井健二: "長時間泳における身体的負荷"山形大学教育実践研究. 8. 11-14 (1999)
• [文献書誌] 長井健二: "春山スキーに関する研究"日本スキー学会誌. 9・1. 185-192 (1999)
• [文献書誌] 竹田隆一: "明治・大正期の剣道指導書にみられる面の技術表記に関する研究"山形大学紀要(教育科学). 12・3. 13-22 (2000)
• [文献書誌] 大貫義人: "スポーツ医科学"中央法規出版. 225 (1999)