研究課題/領域番号 |
09045032
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 脩 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70029643)
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研究分担者 |
RIZZARELLI E カターニア大学, 理学部, 教授
ARENA Giusep カターニア大学, 理学部, 教授
廣田 俊 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90283457)
小谷 明 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60143913)
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キーワード | 三元白金(II)錯体 / カロリメトリー / 錯体の溶液平衡 / 分子認識 / 複合体形成反応 / 芳香環スタッキング |
研究概要 |
金属錯体が示す生理活性は錯体の酸化還元反応とこれによるO_2分子の活性化、錯体と他分子との会合体形成と分子認識などの側面を有し、いずれも熱力学的に解明されるべき現象である。近年、錯体構造のコンフォーメーション変化を抑制して反応の特異性を高める試みがなされはじめており、熱力学的にも興味深い。本研究は機能性複合体形成過程を解明する目的で、まず、名古屋大学研究グループが分子認識を可能にする側鎖官能基を有するアミノ酸含有三元白金(II)および銅(II)錯体を各種合成し、スペクトル的性質および銅(II)錯体については溶液平衡の解析を行った。これにより錯体分子内での芳香環スタッキング、水素結合の存在を結論した。また、X線結晶構造解析により結晶中での錯体の構造を明らかにした。 こられらの結果を得て、平成9年9月4日より9月15日まで山内、小谷、廣田がイタリアに赴き、ビテルボで開催されたイタリア分析化学会およびカタ-ニア大学にてArena教授、Rizzarelli教授と研究打合せを行った。上記複合体形成反応のカロリメトリーによる解析の方法について具体的検討を行い、白金(II)錯体-ヌクレオチド系については解析可能であること、タンパク質を含むシトクロムc-またはプラストシアニン-ペプチド系については、濃度、安定性、反応部位が多いことなどの困難があることが判明し、いずれも今後さらに検討することになった。また、測定方法・装置についても打合せを行ない、構造、溶液平衡、スペクトルについては主として名古屋大学グループが、カロリメトリーはカタ-ニア大学グループがそれぞれ担当することとした。平成10年3月にArena教授が日本を訪れた際に名古屋にてさらに打合せを行った。
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