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1997 年度 実績報告書

X線回折法による電子密度分布の実験的及び理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09045034
研究種目

国際学術研究

応募区分大学協力
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

田中 清明  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00092560)

研究分担者 IVANOV I.V.  メンデレーフ化学技術大学, 物理学科, 助手
TSIRELSON V.  メンデレーフ化学技術大学, 物理学科, 教授
キーワードX線回折法 / X線精密解析 / 多極子解析法 / X線原子軌道解析 / 結晶場 / 3d準位
研究概要

メンデレ-フ化学技術大学のTsirelson教授が来日し、研究に着手した。具体的には、
(1)Tsirelson教授が、Electron-dynamical structural models of crystals(Modern approach to study of the chemicalbond and crystal properties)と題して、多極子解析法および関連するトピックスについて、公開の講演及び講義を、90分づつ5回行った。内1回は日本化学会東海支部の公開講演とし、北海道教育大函館校、東工大、神奈川工科大、名大および科学技術技術事業団から各1名の専門家および名工大から教官・学生も含めて6名の参加を得た。欧米を中心として活用されている多極子解析法が日本に初めて系統的に紹介された。
(2)ペロブスカイト型結晶KNiF_3のX線回折強度を精密測定し、多極子解析法で解析した。この結晶は、立方対称結晶場中にある中心金属の3d準位が、結晶場により分裂した典型的な電子密度を示す。研究代表者を含む日本の研究者によりX線原子軌道解析されているが、両方法の結果の比較により、両方法の長所と短所が明確になるであろう。F原子の周辺の2p電子密度の異方性が、今回の共同研究で新たに明らかになった。
(3)Tsirelson教授と共にIvanov博士も来日し、研究代表者の用意した、PCコンピューターに多極子解析法に関連するプログラムをインストールした。このプログラムはTsirelson教授のご好意で、日本の他の研究者も自由に使用できるようになった。
(4)本年5月にモスクワ近郊で開催されるロシア結晶学会に研究代表者が参加する。
以上、初年度としては順調に共同研究が開始された。今後の展開が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.TANAKA, Y.KATO & Y.ONUKI: "4f-Electron Density Distribution in Crystals of CeB_6 at 165K and its Analysis based on the Crystal Field Theory." Acta Crystallogr.,. B53. 143-152 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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