研究課題
生体分子の機作解明、先端分子材料の機能設計、医薬農薬の分子設計には、物質や分子・原子間に働く多次元の分子間相互作用を系統的・相関的に解析する必要がある。本学べンチャーラボラトリーに導入した三次元構造精密解析システムの高度活用を計るため、多元的分子間相互作用の基礎研究の先端をゆく米国ワシントン大学機器分析センターのAckermanグループの協力を得て、研究推進をはかった。その結果以下の成果が挙られた。1. 超高分解能核磁気共鳴装置が自在に使用活用できるように、昨年度に引き続いて、本学の研究者と大学院生を対象としたワシントン大学協力者による第二回実習講義を実施し、大きな成果が挙られた。2. 本学から3名の研究者をワシントン大学に派遣し、本学にない先端的研究設備を使い、(1)不斉合成手段の理論体系化に寄与する不斉触媒とキラル分子の多元的分子間相互作用の総括的定量化、(2)有機固体材料の機能と固体場におけるNMR相関性の定量化、(3)生体分子の機能発現機構の解明と生理活性物質創出への応用に関して協同研究を実施した。
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