研究課題
国際学術研究
平成9年度は、この科研費の初年度であり、今後の研究活動の基本方針を定める活動を行った。具体的には(1)電子陽電子衝突型加速器に必要な種々のスタディをBINPの加速器を用いて行うことに関する打ち合わせ。計画されているスタディには、(a)円形ビーム衝突に関するスタディ、(b)効率の良いビームフィードバク用のキッカーの特性試験、がある。(2)加速器用高精度電磁石の製造に関する打ち合わせ。今後の衝突型加速器に必要な高精度電磁石を接着法を用いて作り、高次マルチポールは端部を切削して補正する方式の具体化について検討を行った。(3)衝突型加速器のルミノイティを高速に測定し、加速器の調整を高速に行うことを可能とするための、ルミノシティモニターの開発に関する打ち合わせを行った。(4)ビーム・ビーム相互作用理論の精密化をはかり、ビーム・ビーム・チューンシフトの最大到達値を正しく予言できる理論の構築方法についての研究打ち合わせを行った。