研究課題
国際学術研究
本研究では、これまで開発を進めてきた多言語文書のブラウジングツール(MHTML)を利用して、ディジタル図書館への国際アクセスのための多言語文書利用環境の研究開発を進める。また、マルチメディア情報を利用した多言語情報の提供やレファレンスサービスなどディジタル図書館への国際情報アクセス支援環境について研究する。現在の非英語圏への情報アクセスおよび非英語圏からの情報発信の主要な問題点は、インターネット上の情報アクセスと提供のためのツールが多言語に対応していないこと、多言語環境を構築しようとするとコストがかかり過ぎることである。本研究では、WWWビューワ(Netscape)とJava言語を用いて開発した多言語文書のブラウザを利用して、自国語による国際的な情報提供環境を作り上げ、また、マルチメディア情報を利用した国際的な情報アクセス支援環境に関する研究を進めている。平成9年度は下記のような研究を進めた。(1)試作多言語ブラウザを何ヶ所かに移植。(2)日本語入力サーバとMHTML技術を組み合わせた遠隔利用者のための日本語入力システムの試作。(3) MHTMLをユーザインタフェースに用いるSGML対応の全文検索エンジンの研究の試作。(4)本学で作成した日本民話の多言語電子テキストコレクション(日本語、フランス語、英語)の実現とスペイン語等への拡張。(5) WWW上での情報資源の発見のためのメタデータとして開発が進められているDublin Coreに基づく多言語メタデータの検索ツールの開発。また、ピッツバーグ大学と本学の間で研究者を交換したほか、欧米のいくつかの機関における関連研究調査のために研究者を派遣した。
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