研究課題
本研究は天山山脈に位置するウルムチ川、長江流域上流の怒江流域を対象として、流域の降雪、積雪、融雪の変動特性を、通常の水文気象データと衛星で得られるリモートセンシングデータを用いて、集中型および分布型水文モデルを駆使して明らかにすることを目的としている。本年度では1.ウルムチ川、怒江流域及び周辺地域の雨量、流量、蒸発、日射、日照時間等の水文気象データを収集した。2.人工衛星NOAAとGMSの可視データを一部収集し、積雪面積、土地利用等の空間分布情報の抽出と広域日射量の算出を行った。3.マイクロ波データSSM/lを用いて土壌湿潤度を評価するアルゴリズムを開発した。4.標高、河道などの流域地理情報を整備し、流域水文地理情報データベースの整備に着手した。5.融雪、凍土、不飽和帯水分移動を考慮するモデルの開発を行った。来年度では、6の分布型モデルと結合する予定である。6.分布型降雪融雪流出モデルの開発に着手し、日本国内での応用を試みた。来年度では中国北西部の水文気象条件に合わせてモデルを同定していく予定である。
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