研究課題/領域番号 |
09045057
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
宇山 忠男 姫路工業大学, 工学部, 教授 (00093378)
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研究分担者 |
NELSON Brian ワシントン大学, 工学部, 助教授
JARBOE Thoma ワシントン大学, 工学部, 教授
福本 直之 姫路工業大学, 工学部, 助手 (90275305)
永田 正義 姫路工業大学, 工学部, 助教授 (00192237)
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キーワード | ヘリシティ電流駆動 / スフェリカルトカマク / ヘリシティ注入 / 磁気揺動 / 自己組織化 / プラズマ流速 / イオン加熱 |
研究概要 |
姫路工業大学の宇山グループ及びワシントン大学のJarboeグループは「同軸型ヘリシティ注入(CHI)によるスフェリカルトカマク(ST)の生成と閉じ込め実験」を行い、CHIのみによってSTプラズマのトロイダル電流(100kA以上)の発生と維持に成功している。本研究課題では、両グループ間で所有している両実験装置(HIST,HIT)を用いて、磁気ヘリシティ注入過程で発生する緩和現象と電流駆動機構との関係を実験的に明らかにすることが主目的である。 今年度は、プラズマ流速と電流駆動の関係、及び磁気揺動とイオン温度の関係、を調べることに重点をおいた。この内容の実施にあたり、プラズマ流速とイオン温度測定のための打ち合わせを両グループ間で行い、次の2点について話合った。1)姫路工大HIST装置においてマッハプローブによるプラズマ流速の測定を実施、2)姫路工大側でマルチチャンネル1m可視分器を別途予算で購入し、その調整、装置へのアクセスと実験方法、およびワシントン大学への分光器の搬送を行う。具体的な実施内容は以下の通りである。1)については姫路工大グループ単独で実験を実施し、その実験結果について議論した。2)については、ワシントン大学の分担者と研究協力者が来日し、分光器の調整を行った。しかし、年度内に測定の開始はできなかった。 1)の実験成果として、以下のことが挙げられる。マッハプローブと静電プローブを複合させたプローブを用いた測定結果から、ヘリシティ入射電圧とプラズマの浮遊電位、駆動トロイダル電流の3者の揺動がよく同期しており、さらに、これらがヘリシティソースであるプラズマガンから来るプラズマ流の間欠的な変化ともよく一致していることがわかった。この実験結果はヘリシティ注入による電流駆動機構は、ガンからの間欠的なプラズマの流入と強く関連していることを示している。
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