研究課題/領域番号 |
09045062
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研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
研究代表者 |
斎藤 正美 鈴鹿工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (30149934)
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研究分担者 |
CHALMERS J.J オハイオ州立大学, 化学工学科, 助教授
兼松 秀行 鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (10185952)
江崎 尚和 鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (80160357)
山本 賢司 鈴鹿工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90270272)
高橋 正博 鈴鹿工業高等専門学校, 工業化学科, 教授 (90043299)
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キーワード | 抽出試薬担持高分子吸着剤 / イオン選択性 / EHPNA担持濃度 / サマリウム / すずめっき / 界面活性剤 / クロノアンペロメトリー / デジタルオッシロスコープ |
研究概要 |
本研究では、新しいエネルギー源の製造ならびにエネルギー輸送、消費システムにおける種々の問題点を各分野別ならびに総合的に研究することを目的としている。本年度は、抽出試薬担持高分子吸着剤に関する化学工学的検討、ならびに水溶液からの電析機能性薄膜生成に関する材料工学的検討に関する情報収集、実験検討を重点的に行った。前者においては、特定の物質を選択的に捕集する機能性高分子は、省資源・省エネルギーの点から非常に注目され、検討が行われている。抽出試薬担持高分子吸着剤は、特定の金属イオンに対し高い選択性を有し、キレート樹脂に比べ作成が容易なため、今後の発展が期待されている。今年度は、抽出試薬担持高分子吸着剤に関する情報の収集を行うとともに、EHPNA担持高分子吸着剤によるSm(III)の吸着速度に及ぼすEHPNA担持濃度・水素イオン濃度・Sm温度の影響と吸着機構ならびにSm(III)の吸着平衡定数をあきらかにした。後者においては、特にすずの水溶液からの電析反応に着目した。すずメッキは食料品、装飾用から、電子回路まで幅広い用途で利用されているが、デンドライトが形成されるために、これを防ぐ目的で界面活性剤が添加される。電析に及ぼす界面活性剤の効果を迅速に評価することができれば、新しい活性剤の開発に大きく貢献することが期待できる。そこで、本年度は、クロノアンペロメトリーにより界面活性剤の効果を迅速に評価する手法の確立に関する基礎データを測定した。またこれに関する情報収集及び議論検討を行った。界面活性剤を添加することにより、電析反応の速度の変化が極めて短時間にデジタルストレージオッシロスコープにより評価可能であることが示唆された。
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