研究課題/領域番号 |
09045062
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
研究代表者 |
斎藤 正美 鈴鹿工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (30149934)
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研究分担者 |
江崎 尚和 鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (80160357)
山本 賢司 鈴鹿工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90270272)
高橋 正博 鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (90043299)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 新機能材料 / 高分子吸着剤 / 人工筋肉 / 電力輸送 / カソード電極 / C / Cコンポジット / コースティックス法 / アクチュエータ |
研究概要 |
本研究ではエネルギーの製造、輸送、消費までを一連のエネルギーシステムとして捉え、各分野別にエネルギー効率向上のための新機能材料の利用の可能性および新機能材料の開発等をめざし、米国オハイオ州立大学工学部と共同研究を行った。研究課題としては(1)新機能材料による水溶液中の金属イオンの分離ならびに揮発性有機物の除去に関する研究(2)粘弾性制御可能な人工筋肉の制作・制御技術の開発(3)新機能材料のエネルギー輸送システムの高効率化に関する検討(4)高機能な水素製造用電極材料の設計と開発(5)材料相変態に関する電気化学的計測と評価(6)光学的非接触形の新機能材料の強度評価法の確立、が取り上げられた。 (1)では、EHPNAを担持させた高分子吸着剤を開発、この吸着剤を充填したカラムを用いてZn(II)/Cu(II)系、Zn(II)/Mn(II)系、Sm(III)/Co(II)系の分離が可能であることを明らかにした。また、揮発性有機物のトリハロメタンの水溶液からの除去が可能であることを明らかにした。(2)では、軽量で大きな力を出すことができる三次元構造静電アクチュエータの製作技術、すなわちアルミニウム薄板とポリイミド箔の積層・接着技術、細径貫通孔形成・仕上げ加工技術、ワイア状スライダー表面への高誘電体薄膜形成技術等を開発した。(3)では、電力輸送距離が最も長い配電線の電線支持部の絶縁性能を実験的に検討し、エネルギー輸送の高効率化に関するフラッシオーバ電圧を積分法で評価できることを明らかにした。さらに、新たなフラッシオーバモデルを提案した。(4)では、Ni-Moを主体とするカソード材料に注目、水素製造のための電解効率向上のメカニズムを解明した。(5)では、C/Cコンポジットの黒鉛化、ステンレス鋼の鋭敏化等を電気化学的手法を用いて評価する手法を確立した。(6)では、新機能材料の利用する上で重要な力学的強度評価法の確立を目的とし、コースティックス法が最も有力な手法であることを明らかにした。
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