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1997 年度 実績報告書

ミネラルの植物中への吸収、転換機構

研究課題

研究課題/領域番号 09045064
研究種目

国際学術研究

応募区分大学協力
研究機関岩手大学

研究代表者

雑賀 優  岩手大学, 農学部, 教授 (10183360)

研究分担者 VOLENEC J.J.  パデュー大学, 農学部, 教授
SCHULZE D.G  パデュー大学, 農学部, 教授
村田 孝雄  岩手大学, 農学部, 教授 (70241487)
若尾 紀夫  岩手大学, 農学部, 教授 (30003784)
河合 成直  岩手大学, 農学部, 助教授 (80161264)
キーワードミネラル / X線マイクロ分析 / 植物病害 / 土壌栄養 / マンガン / 牧草育種
研究概要

作物中のミネラルは植物自体の生育ばかりでなく,人間や家畜の栄養や健康に大きな影響を与える.本研究は,ミネラルが土壌ー植物ー動物ー土壌と循環する生態系を研究の背景とし,各プロセスで生じる問題を共同研究者が取り上げて研究を進める.本年は共同研究の初年度であるため,従来の研究を継続すると共に,「植物によるミネラルの吸収,転流機構と育種」のテーマで岩手大学農学部でシンポジウムを行い,今後の共同研究の方向づけをおこなった.岩手大学では,牧草のミネラル含有率に対する個体選抜に,X線マイクロ分析を応用できるかの可能性を探ると共に,その際の分析方法の比較を行った.その結果,試料の種類では,灰化試料が未灰化試料に比較して分析値が高く,しかも化学成分含有率との相関が高かった.分析値の表示法としては重量濃度で高く,化学分析値との相関及び模擬選抜結果から測定時間を比較すると,150秒に比較して100秒が適当と判断された.
飼育中のミネラルのバランスによる家畜の栄養障害を牧草育種面から解決しようと試み,遺伝子型によりミネラル含有率に差を認めた。稲イモチ病,トウモロコシのアンスラクノ-ゼ,バレイショのバ-ティシリウム等植物病害の中で土壌栄養が関与するものは,NやMnの形態が病気の消長に関係することが明らかになりつつある.植物の根によるミネラルの吸収,植物中での転換,移動がどのように進むかを調べることにより,これらの予防に大きく貢献することができる.パデュー大学では,大型のシンクロトロンを利用して土壌中のミネラルの酸化状態,特にMn^<4+>が植物病害の発生に関連のあることを明らかにした.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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