研究課題/領域番号 |
09045066
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
本田 雄一 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (40181557)
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研究分担者 |
姜 禧信 慶尚大学校, 農科大学, 教授
金 吉雄 慶北大学校, 農科大学, 教授
藤浦 建史 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (00026585)
藤原 勉 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (00023474)
松井 佳久 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (50032553)
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キーワード | 環日本海地域 / 生物生産システム / 持続的農業生産 / 生態学 / 耕地環境 / 島根県 / 慶尚南道 / 慶尚北道 |
研究概要 |
環境・生態系の保全の上に成立する持続的成長の可能な生物生産システムを実現するため、環日本海地域に研究者のネットワークを構築し、グローバルな視点に立つ研究方法と農業生産技術の確立を目指した。日本側研究者が10月初旬に韓国へ渡航し、慶北大学校において共同セミナーを開催し研究発表を行った。また11月初旬には韓国側研究者が来日し、島根大学において共同セミナーを開催した。これらのセミナーは両国の耕地環境(土壌・植生・微生物・昆虫・畜産)に関するテーマに焦点を絞って行った。セミナーを通して生物生産の現場とその周辺の自然環境について、生態学的視点からの理解を深めることができた。セミナーに引き続いて、それぞれの国の農業生産現場とその周辺の自然環境の調査を行った。島根県と韓国の慶尚南道・北道は共に日本海に面し、自然環境・生態系や産業構造において類似性が高い。同地域の階層的で多様な環境・生物複合系のダイナミックスを多角的に調査・解析し、研究成果の討議・交流することの重要性をあらためて認識できた。今年度の交流は環日本海地域に研究者のネットワークを構築するための第一歩を踏み出したに過ぎないが、この交流を継続することによって研究者間の相互理解が深まり、個別に行ってきた研究が共同研究に発展し、グローバルな視点に立つ新たな研究方法が生み出されると期待がより現実的になった。
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