研究課題/領域番号 |
09045069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
蚕糸・昆虫利用学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤井 博 九州大学, 農学部, 教授 (10038268)
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研究分担者 |
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | カイコ / 突然変異 / 第15油蚕 / RFLP連関分析 / cDNAライブリー / in situ hybridization / フィブロイン遺伝子(Fib-H) / sch |
研究概要 |
1.本研究の目的は既知古典連関地図とRFLP連関地図並びに染色体地図を統合することである。 2.カイコ保存系統より新しい油蚕突然変異を見出し、translucent-15(oft)と命名し、遺伝学的分析を行った。oft)は劣性遺伝子により支配され、第15連関群の42.7に座位することが明かとなった。さらに既知発現の遺伝子の連関検索及び座位を調べた結果、roは第1連関群に所属し、その位置はoaの近傍に位置した。gr-rは第2連関群の7.5、Ki-2は第19連関群、L^<Ca>は第4連関群のLの複対立遺伝子であることを明らかにした。 3.第1〜28連関群を代表する遺伝子を複数個持ったマルチ標識遺伝子系統から個体別にDNAを抽出し、DNAフィルターを作成、胚子由来のcDNAライブラリーから調製したcDNAプローブを用いてRFLP連関分析を行った。その結果、第1、4、5、7、11、13、14、15、19、20、21、22、24、の連関群に連関するプローブを見いだした。今後更にマルチ標識遺伝子系統とcDNAプローブを用いたRFLP連関分析連関分析を継続し充実を図る。 4.連関群の明らかになったプローブを用いたin situ hybridizationを行い染色体の同定を行った。第25連関群に所属するフィブロインH鎖pFb2.9遺伝子をプローブに用いた結果、ある1本の染色体末端部に黄緑色のハイブリダイゼーションシグナルが観察された。フィブロイン遺伝子(Fib-H)は第25連関群に所属するが座位は不明であったが、第25染色体の末端に位置することが明らかとなった。第1連関群の伴性赤蟻遺伝子(sch)をプローブに用いてた結果、ある1本の染色体の1/3の位置にシグナルが観察された。この結果は、伴性赤蟻遺伝子(sch)が第1連関群の21.5に位置づけされている遺伝子分析結果と基本的に一致していた。
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