研究分担者 |
鈴木 和夫 千葉大学, 薬学部, 教授 (90109918)
中川 昌子 千葉大学, 薬学部, 教授 (40009171)
渡辺 和夫 千葉大学, 薬学部, 教授 (80019124)
石川 勉 千葉大学, 薬学部, 教授 (20114233)
山本 恵司 千葉大学, 薬学部, 教授 (50110341)
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研究概要 |
1.タイ伝統薬物を対象とする医薬素材分子の探索 (1)タイ産薬用値物Pueraria myrificaの産生するエストロゲン様作用活性成分の解明 : タイ民間薬"Kwaw-keur"は高齢者専用の若返り薬とされている。これまでmiroestro1が活性成分とされていたが、今回新規物質2種、deoxymiroestrol, isomiroestrolを見いだして化学構造を明らかにするとともに、deoxymiroestrol がmiroestrolの10倍の活性を持つことを証明した。さらにmiroestrol は抽出過程においてdeoxymiroestrolから二次的に生成したartefactである事を見出した。上記植物のイソフラボン類についての研究も併せて行い、構造の解明とエストロゲン様作用の活性評価を行った。 (2)北部タイ産薬用値物Tabernaemontana corymbosaのインドールアルカロイド : タイ北部で採集されたキョウチクトウ科植物Tabernaemontana corymbosaについて含有成分の精査を行い、6種のインドールアルカロイドervatamine, 20-epiervatamine, voacangine, voacristine, tabernaemontanine, dregamine, を得た。 2.水難溶性薬物に関する製剤工学的研究 (1)水可溶担体との混合による固体分散化 : ursodeoxycholic acidおよびofloxacinについて水混和性担体のPEG6000、尿素、マンニトールを用いる固体分散化を行い、得られた検体について粉末X線回折、示差熟測定、赤外線吸収スペクトルなどによる詳細な研究を行った。 (2)多孔性添加物の添加による固体分散化 : 細孔径の規格化多孔ガラス微粉末を水難溶性薬物と混合して生成する系について、精密な機器測定を行い、物理化学的性質を究明した。
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