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1997 年度 実績報告書

タイ東北部における肝炎ウイルスの調査・研究-特に、疫学的およびウイルス学的検討を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 09045079
研究種目

国際学術研究

応募区分大学協力
研究機関三重大学

研究代表者

為田 靭彦  三重大学, 医学部, 助教授 (30106968)

研究分担者 MAIRIANT pis  コンケン大学, 医学部, 助教授
THONGKRAJAI  コンケン大学, 医学部, 助教授
高瀬 幸次郎  三重大学, 医学部, 助教授 (00163204)
山内 徹  三重大学, 医学部, 教授 (80045674)
吉村 平  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (80201060)
キーワード肝炎ウイルス / ウイルス性肝疾患 / HBV / HCV / HGV / 慢性肝炎 / 肝硬変
研究概要

コンケン大学(KKU)にて「日本におけるウイルス肝炎の現状について」為田代表者が講演を行い、今回の研究テーマ-につきタイ側の研究協力者と討論を積み重ね、研究目的・方法につき一致をみた。1)肝疾患に占めるウイルス性肝炎の疫学に関しては、KKU病院にて、肝疾患患者のカルテ調査を行い、肝疾患患者の診断基準および検討すべき臨床項目・ウイルス学的項目を検討し、1997年度より2年間患者調査をすることとなった。2)ウイルス性肝疾患患者肝組織の病理組織学的研究に関しては、HBs抗原およびHCV抗体陽性患者の肝組織の検討では、16名の生検組織を検討し、慢性肝炎・肝硬変などの組織学的定義につき一致をみた。3)肝疾患患者および住民に対する肝炎ウイルスの疫学的調査に関しては、肝炎ウイルスの疫学的検討は.KKU血液センターの献血者のデーターを使用し行った。HCV抗体陽性者は、467/10,090(4.6%)で、20歳以下1.8%、20歳代5.9%、30歳代8.4%、と年齢と共に増加したが、40歳代は2.7%と低頻度であった。HBs抗原陽性者は5.4%であり、ともに我が国よりも高い傾向にあった。4)肝炎ウイルスに関する遺伝子学的研究に関しては、KKU血液センターで献血者およびKKU附属病院での肝炎患者の内、HBVおよびHCV陽性患者の血清保存を1997年度より2年間行い、次年度よりその血清から核酸を抽出し、PCR法と塩基配列の同定によりHBV,HCVのsubtypeを検索し系統図を作製することとなった。今年度は、最近発見されたHGV(G型肝炎ウイルス)のRNAをPCR法を用いて検出を試み、HBs抗原陽性群118例中13例、HCV抗体陽性群100例中10例、肝炎ウイルス陰性群104例中0例とHBV,HCVウイルス陽性者では約10%の頻度にみとめた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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