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1999 年度 実績報告書

タイ東北部における肝炎ウイルスの調査・研究-特に、疫学的及びウイルス学的検討を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 09045079
研究機関三重大学

研究代表者

吉村 平  三重大学, 医学部・付属病院, 助手 (80201060)

研究分担者 高瀬 幸次郎  三重大学, 医学部, 助教授 (00163204)
山内 徹  三重大学, 医学部, 教授 (80045674)
キーワード肝炎ウイルス / ウイルス性肝炎 / タイ東北部 / 献血者 / TTV / HGV / HBV / HCV
研究概要

今年度は今までの調査・研究の検討を行い、タイ東北部におけるB型およびC型肝炎ウイルスおよびウイルス性肝疾患の疫学的調査ならびに肝疾患との臨床的関係を明らかにした。加えて、HGVならびにTTVウイルスにおいては遺伝子学的研究も行った。三重大学およびコンケン大学において繰り返し討論を行い、タイ東北部におけるウイルス性肝炎の実態を明らかにし、今後のウイルス性肝炎に対して有効な予防対策および治療法を検討する事ができた。
1.肝疾患に占めるウイルス性肝炎の疫学:B型肝炎383例、C型肝炎206例、B+C13例、計602例の入院患者および外来患者の調査により、ウイルス性肝炎は男性に多くみられ、特にC型肝炎では30歳代の男性に多くみられた。慢性肝炎・無症候性キャリアーと肝硬変・肝癌患者との平均年齢に約20年の差がみられ、進展を示すものと考えられた。2.ウイルス性肝疾患患者肝組織の病理組織学的研究:コンケン大学にて行われた肝生検標本12症例につき、肝炎の診断基準ならびに活動性、ステージについて討議を行った。3.肝疾患患者および住民に対する肝炎ウイルスの疫学的調査:3年間のコンケン大学血液センター献血患者対するHBsAg陽性率は3.82%、HCV抗体陽性率は2.81%であり、HBsAgでは男性が約2倍、HCV抗体では約10倍多くみられ、臨床的ウイルス肝炎患者と同様の傾向を認めた。4.肝炎ウイルスに関する遺伝子学的研究:TTV DNAの検出をPCRを用いてB,C型肝炎ウイルス患者および健常者で行った。3群とも25〜29%の頻度で差がなく、性別、年齢別に特に差はみられなかった。ウイルス性肝炎患者では肝疾患が進展した肝硬変に頻度が高い傾向があった。TTVウイルスの遺伝子配列の検索を行い遺伝子学的特徴があるか否かの検討をする予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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