研究概要 |
昨年度末にプロの舞台芸術家および美術家を対象に郵送により「日本の芸術家4000人調査」を実施した。 本年度はその調査票の回収および集計・分析を行った。調査対象者は、美術家4,759名、舞踏家3,467名、演劇家2,239名、音楽家2,884名の計13,349名、回収率はそれぞれ25,0%、9.0%、20.1%、18.0%、全体で18,5%であった。 調査票は、回答者の記入の負担を軽減するために、(1)キャリア形式(A票)、(2)所得・収入・支出・生活時間(B票)の2種類に分け、調査対象者をA票回答グループとB票回答グループに分けて実査している。A票、B票とも単純集計および基本的なクロス集計は全て終了した。調査項目が多岐に亘るため、本年度報告書には、A票の四世代の芸術活動に関する分析結果を掲載した。集計は周防と杉山が担当した。分析に際しては周防と若松が担当した。その過程で入力データのエラーを検出・修正してデータセットを完成した。 従って、このデータセットと過去2回の芸術家調査のデータを使えば、最終年度の課題であるパネルデータの編成実験が可能となる。そのために、過去2回の調査データを既に入手して、実験に向けて整備を現在行っている。 なお、音楽のジャンルでオ-ケストラに所属する団員について、12月の段階で名簿を入手出来たので名簿のデータベースを更新して、約1,500名について追加調査を実施した。 その結果、約230名から回答を得たので、このデータも組み込んだ上で再集計した。
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