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1997 年度 実績報告書

極限条件下での表面活性吸着種の選択的反応

研究課題

研究課題/領域番号 09218258
研究機関理化学研究所

研究代表者

川合 真紀  理化学研究所, 表面化学研究室, 主任研究員 (70177640)

研究分担者 吉信 淳  東京大学, 物性研究所, 助教授 (50202403)
小笠原 寛人  理化学研究所, 表面化学研究室, 研究員 (50270591)
キーワードNi(100) / Pd(110) / 化学吸着 / 物理吸着 / サイト間ホッピング
研究概要

これまでに、遷移金属上でのCOの脱離、反応に注目し、反応種を限定してその反応性を検討してきた。特に、脱離反応では均一な表面場での反応記述に加え、気相から飛来してくる分子と吸着分子との相互作用による局所的な吸着種間相互作用が反応を支配していることを明かにしてきた。またPt(111)上でのCOの酸化反応では、吸着酸素原子が吸着安定サイトから拡散障壁を越えて動き出すことをきっかけにCO_2への酸化反応が効率よく進行することを明かにしてきた。平成9年度はこれまでの総括を行なうと同時に、遷移金属を対象に、表面吸着系の電子状態に関する検討を行なった。Pd(110)表面を対象に、物理吸着系のXe,CH_4と化学吸着系のCO,N_2,ベンゼンなどの吸着電子状態を光電子分光法で検討した。吸着分子と金属との相互作用により生じる状態をよりはっきりと観測するため、Pd金属による吸収が極小となるク-パ-ミニマムにあたる波長(〜130eV)の光源を用いた。その結果、化学吸着したCOとPd表面とで新たな配位結合が形成され、CO分子の2π軌道の占有準位が明確に観測された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Yoshinobu: "Direct observation of molecule-substrate antibonding states near the Ferml level in Pd(110)-L(4×2)benzene" Phy.Rev.Lett.79 20. 3942-3945 (1997)

  • [文献書誌] J.Yoshinobu: "Electronic structures in the valence region of chemisorbed and physisorbed spectes on Pd(110)" J.Electron Spectroscopy and Relat.Phenomena. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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