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1997 年度 実績報告書

仮想環境の共有による協調作業に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09220214
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

竹村 治雄  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60263430)

研究分担者 山澤 一誠  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40283931)
岩佐 英彦  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50263447)
片山 章喜  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助手 (10263435)
横矢 直和  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
キーワード人工現実感 / 仮想環境 / 三次元表示 / 協調作業 / 形状モデリング / 三次元ユーザインタフェース / 複合現実感 / 拡張現実
研究概要

本年度は,昨年度に試作した協調作業環境を拡張空間共有型に改良し,共有拡張空間の有効性を検証する研究を実施した.
1.共有拡張空間を用いた協調作業環境の構築
我々は,既に共有仮想環境での具体的協調作業として三次元形状のデザインを念頭に,ブロック玩具を模倣したインタフェースを持つ形状モデラを試作している.このモデラを,透過型HMDを用いた拡張現実環境でも動作するものに改良した.共有拡張環境における協調作業は,共有仮想環境での作業と異なり,協調作業相手と現実環境をも共有する必要があるが,協調作業相手の動向は,そのまま現実のものとして透過型HMDを通して知覚される.このため,共有仮想環境に比べて,より緊密な協調作業が実施や,よりスムーズな協調作業が実施できる事が期待できる.また,仮想環境と現実環境との位置合わせの誤差について評価し,試作した環境では最大1.5cm程度であることを確認した.
2.共有拡張空間における協調作業の実験的評価
共有拡張空間を用いて,作業相手の動向が実環境として把握できることの協調作業への影響を実験的に評価した.共有仮想環境と共有拡張環境とで仮想物体の配置を指示するタスクの作業時間等を実験により計測し考察を行った.その結果,共有拡張環境を用いて操作相手の様子が的確に把握できることが,作業時間を短縮させること,正確な仮想環境と実環境との位置合わせが行われた環境では実物体による仮想物体の指示が違和感なく行えることなどが明らかになっ.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 清川 清: "複数仮想物体の協調接合操作における一操作補助手法" 映像情報メディア学会誌. 51-7. 1079-1085 (1997)

  • [文献書誌] 清川 清: "両手操作を用いた仮想物体モデラVLEGO" 電子情報通信学会論文誌(A). J80-A-9. 1517-1526 (1997)

  • [文献書誌] K.Kiyokawa: "Manipulation aid for two-hander 3-D designing within a shared virtual environment" Proc.of 7th Int.Conf.on Human-Computer Interaction. 1. 937-940 (1997)

  • [文献書誌] 清川 清: "協調型仮想物体モデラVLEGOIIの共有AR空間への適用" 日本バーチャルリアリティ学会第2回大会論文集. 1. 73-74 (1997)

  • [文献書誌] 清川 清: "共有拡張空間を利用した共同作業に関する一考察" 情報処理学会第55回全国大会講演論文集. 1Y-7. (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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