研究概要 |
平成9年度には、主な成果は以下のとおりである。 (1)「6S-CODE」にもとづく大気効果補正パッケージの完成 「6S-CODE」を適用してAVHRR画像の可視・近赤外データの大気効果を精密に補正するための応用パッケージの開発了した。「6S-CODE」は標高も考慮した大気補正アルゴリズムとして優れているが、計算時間が長いという短所をもっている。我々はLook-up table方式により短時間内に大気効果補正を実施できる応用パケージを開発し、本重点領域研究の他のグループにも提供した。 (2)内モンゴル地域の多時期NDVI画像の解析 「6S-CODE」により補正されたAVHRR画像からNDVI分布画像を作成して、内モンゴル地域の植生繁茂の季節的変化を解析した。NDVI画像は1996年の4月から10年までの8時期ものを作成した。8月の地表分光反射率及び乾物収量の実測データを参照しながら種々解析した結果、NDVIとバイオマスとの間に対数的関数関係が成立することを確認することができた。 (3)広域の精密補正NDVI画像の作成手法の確立 「6S-CODE」により大気効果補正したAVHRR画像にモザイク処理をほどこして、1998年8月期の外モンゴルを中心とする東西2,800km、南北2,400kmの範囲についてのNDVI画像を作成した。広域の精密補正されたNDVI画像の作成手法を確立することができた。
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