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1997 年度 実績報告書

長周期パルス地動を受ける免震構造物の最大変形予測

研究課題

研究課題/領域番号 09234222
研究機関京都大学

研究代表者

中島 正愛  京都大学, 防災研究所, 助教授 (00207771)

研究分担者 森迫 清貴  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (90127168)
キーワード長周期パルス / 免震建物 / 最大変形 / 兵庫県南部地震
研究概要

本研究では、免震建築物のような固有周期の長い建築物が、長周期パルス地動を受けたときに被る最大変形を予測することを目的とする。これは、兵庫県南部地震以降、より高度で安全な構造システムとして期待され適用例が増えている免震建築物が、「内陸型地震においても安全でありうるか」という疑問・懸念に一つの回答を与えるものである。一連の数値解析を通じて、直下型地震による免震構造物の応答特性として、ある時刻の大きな地震入力(長周期パルスに相当)が、構造物の弾性固有周期や降伏耐力にかかわらず最大変形を誘発すること、耐震設計において多用される、エネルギー等価説や最大変位一定説が成り立ちにくいことを明らかにした。またある長周期パルス地動を、ある加速度レベルとある継続時間をもつ正弦波パルス地動(半周期パルスと1周期パルスの二種類)と仮定し、一方免震建物を、ある弾性固有周期をもつバイリニア型1自由度系と仮定することから、免震建物に作用する最大変形に対する一般解を、パスルの加速度レベルと継続時間、建築物の弾性固有周期と降伏後の剛性の初期弾性剛性との比を主変数として誘導した。また誘導した解析解に対する近似解を、半周期パルス毎の応答の重ね合わせとして表現する手順、系を剛塑性系と仮定する手順を用いて求め、その妥当性と適用範囲を明らかにし、耐震設計に利用できる定量化情報を提供した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中島 正愛: "Deformation Behavior of Base-lsolated Buildings in Near-Fault Earthquakes" Proc.of IABSE Symposium on Long-Span and High-Rise Structures. 744-751 (1997)

  • [文献書誌] 中島 正愛: "Control of Maximum and Cumulative Deflections in Steel Building Structures Combined with Hysteretic Dampers" Proceedings of the 2nd International Conference on Behavior of Steel Structures in Seismic Areas. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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