研究課題/領域番号 |
09236104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
新庄 輝也 京都大学, 化学研究所, 教授 (70027043)
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研究分担者 |
前川 禎道 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005973)
宮崎 照宣 東北大学, 工学部, 教授 (60101151)
佐藤 勝昭 東京農工大学, 工学部, 教授 (50170733)
藤森 啓安 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005866)
遠藤 康夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00013483)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 微細加工磁性体 / 巨大磁気抵抗効果 / トンネル磁気抵抗効果 |
研究概要 |
平成11年度には公募は行わず、第1、2年度に公募によって参加した協力者の一部を計画研究班に編入することにより、重点化した研究推進を行った。全体の研究会は例年通り2回行い、6月に慶應義塾大学、3月に仙台で開催した。特に最終となる仙台での研究会は26名の著名外国人研究者を招待し、国際シンポジウムを兼ねて行った。そのため総参加者は300名に達し、非常に盛会な研究会となった。一般参加を含めると外国人数は約40名となり、産業界からも約20名の参加があった。本総括班経費ではPierce(米),Guntherodt(独),Baczewski(ポーランド)を招待しいずれも仙台の研究会に参加した。本研究会では巨大磁気抵抗効果、トンネル磁気抵抗効果、伝導性の量子化現象、スピン分極STMなどについての最新の研究成果が紹介され、熱心な討論があった。本特定領域に参加した研究者の成果の多くはポスターとして紹介され、内外の研究者から熱心な質問が寄せられた。3年間の研究成果は質量両面で極めて多きものであったことが認識できた。これらの成果の多くは基礎研究として評価されるものであるが、この研究会の講演でも言及されたようにMRAMなど新しい応用への萌芽が育ちつつあり、磁性の分野、特に微細加工した微小磁性体の研究に一層の発展が期待できることが示された。総括すれば、微小領域の磁性と伝導との相関から新しい物理現象が生み出される期待して企画された本特定領域研究の方向は極めて妥当であったことが証明されたといえよう。今後さらなる発展が続くことが期待される。
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