研究分担者 |
西原 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70156090)
大澤 雅俊 北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (00108466)
板谷 謹悟 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40125498)
藤平 正道 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (40013536)
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研究概要 |
本研究班は固体/溶液界面での電子移動過程において普遍的に重要である、(1)固体表面構造および電子状態の原子レベルでのその場観察、(2)吸着分子種(反応物、中間体、生成物)の分子レベルでの構造評価および(3)電子移動(それにともなう構造変化を含む)のダイナミクス、について手法の開発を行い、主として単結晶や高度に配向が制御された単分子層修飾電極を用いてデータを集積する事を目的としている。具体的には、(1)種々の金属単結晶(Pt,Au,Pd,Rh,Ag,Ni,Co等)および半導体単結晶(Si,GaAs,TiO2等)清浄表面の溶液中への露出方法の確立を図った。(2)金属単結晶表面をLB膜および自己組織化分子層で修飾し、原子・分子レベルで構造規制された表面を創製した。LB膜物質は分子レベルで機能(主として、光電変換、光記録等)を発現するように合成した。また、可逆なレドックスユニットであるフェロセニル(フェロセニレン)基がπ共役鎖で一定数結合した構造を持ち、かつ金などの表面に強吸着するチオール基を有する一連のレドックスオリゴマー錯体を合成し、単結晶金電極上に自己集合膜を形成させた。(3)上記の単結晶電極および機能電極表面と溶液との界面の構造を原子・分子レベルで走査プローブ顕徴鏡でその場決定するとともに、界面電子移動に伴う構造変化のダイナミクスを時間時間分解IRやポンプープローブ法で追跡した。また、レドックス線形結合系における電子移動のダイナミクスについて、極低温電気化学測定を中心に研究した。
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