研究課題/領域番号 |
09238105
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安田 源 広島大学, 工学部, 教授 (00028200)
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研究分担者 |
山田 晴夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10175664)
高井 和彦 岡山大学, 工学部, 教授 (00144329)
藤原 祐三 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029481)
穐田 宗隆 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (50167839)
小国 信樹 山口大学, 工学部, 教授 (60028165)
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キーワード | ステレオコンプレックス / 酢酸合成 / d-ブロック遷移金属 / ラジカル環化反応 / 金属添加効果 / メタクリル酸メチル / キラルシッフ塩基 / ヒドロトリスプリゾリルボレート |
研究概要 |
安田氏は分子量50万以上のアイソタクチックポリ(メタクリル酸メチル)で単分散なポリマーの合成を行ない、得られたポリマーのアセトン溶液と単分散シンジオタクチックポリ(メタクリル酸メチル)のアセトン溶液を混合して得られるステレオコンプレックスを合成し優れた物性を有するポリマーを得た。 藤原氏は希土類錯体のようなfーブロック遷移金属化合物だけでなく、V,pd金属のようなd-ブロック遷移金属化合物を用いたメタン等の活性化を行なった。またCO,CO_2を用いなくても酢酸合成が可能になっており新しい発見であるといえる。 高井氏の研究は金属から有機化合物への電子移動反応における第2、第3の金属元素の添加による反応制御と新しい炭素ー炭素骨格合成反応の開発を目的としている。実際クロムとニッケル、亜鉛と鉛の組み合わせによる反応の促進を見出しており、さらに第2の金属の添加効果はマンガン金属を用いる反応においても見出されている。 山田氏の研究目的はラジカル環化反応の立体選択性および位置選択性を予測することにより、ラジカル環化反応に適した合成中間体の分子設計を行ない、効率のよい多環式化合物の合成法を開発することにあり、既にいくつかの系で合成に成功している。 小国氏は対称化合物の触媒的不斉非対称化炭素ー炭素結合形成を目的とし、新規キラルシッフ塩基配位子の分子設計を行ない、実際に不斉反応を実現した。 穐田氏はヒドロトリスピラゾリルボレートを配位子とする種々の金属錯体を合成し新しい反応の開発を行なった。実際には金属錯体として鉄分子を用いて成功した。
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