研究分担者 |
横山 正明 大阪大学, 工学研究科, 教授 (90029281)
小川 昭弥 奈良女子大学, 理学部, 教授 (30183031)
落合 正仁 徳島大学, 薬学研究科, 教授 (50127065)
立花 明知 京都大学, 工学研究科, 教授 (40135463)
長野 哲雄 東京大学, 薬学研究科, 教授 (20111552)
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研究概要 |
1)第14族元素の機能(檜山爲次郎・班長、横山正明担当) Si-Si結合を平行に三つもつカゴ型分子2,3,5,6,7,8-テトラシラシクロオクタンをジシラン、テトラシラシクロヘキサンを経由して合成し、橋頭位にいろいろな置換基を導入して3次元的シグマ共役の存在を明らかにした。また、ポリシランと金が金コロイドを形成すること、ポリシラン膜表面が紫外光前露光により酸化分解反応をともなうことを認め、光学材料としての展開が可能であることを示した。 2)第16族元素の機能(小川昭弥、長野哲雄担当) 硫黄、ビニレン、フェニレン結合が高選択的に連結したポリマーの新合成手法として、ロジウム触媒を用いるアセチレンの高選択的ヒドロチオレーションを開発した。また、多様な生理活性機能を有する一酸化窒素(NO)の生成を司るNO合成酵素の特異的阻害剤としてインターエレメント結合Se-Se結合あるいはSe-S結合を有するエブゼレン代謝物が有候であることを見つけた。 3)第17族元素の機能(落合正仁担当) 超原子価ヨウ素原子上に光学活性ビナフチル基をもつインターハロゲン化合物ブロモビナフチルビニルヨーダンを合成し、これを用いる効率的不斉合成反応を開発した。また、アルキニルヨーダンが真菌に対して強い抗菌活性を示すことも見つけた。 4)理論的研究(立花明知担当) 領域密度汎関数理論の応用量子化学計算を応用し、領域電子エネルギーに基づく化学反応性に関する新しい知見を得て、TiN表面のフッ素エッチングにおける電子過程、GaN表面の結晶成長において、ガリウム原子および窒素原子が吸着する化学ポテンシャル、結晶成長界面における反応機構、III-V窒化物結晶生成時の寄生反応、配位結合による電荷移動や分子内分極の機構について理解を深める知見を得た。
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