研究概要 |
本研究は,典型元素どうしが結合した「インターエレメント結合」の本質を有機化学的な観点から総括的かつ系統的に研究することによって解明し,既存のいずれの領域にも属さない新しい化学の領域を確立することを目的として発足した.第1班「インターエレメント飽和結合の化学」,第2班「インターエレメント不飽和結合の化学」,第3班「典型元素-遷移金属間結合の化学」,第4班「インターエレメント化合物の新機能開発」の4つの重点項目のもとに計画研究班員19名,公募班員56名に加え,評価班員9名及び研究協力員(班友)21名からなる,研究体制を組織し,研究遂行にあたってきた.総括班は評価班員9名,事務担当班員1名,研究実施班員(班長)4名で組織されており,下記のような活動を行い,各班の研究の実施および評価と総括を行った. 1) 「泊まり込み合同班会議」を平成10年8月7日〜9日に大阪南港コスモスクエア国際交流センターで開き,班員間の情報交換および人的交流の促進をはかった. 2) 第3回公開シンポジウムを平成10年11月9日〜10日に大阪国際交流センターで開いた. 3) 広報第3号「班員名簿(新班員研究概要)」を発行した. 4) 超高速X線結晶構造解析装置を東北大院理に,磁気勾配測定核磁気共鳴装置を東工大資源研に導入し,班員の共用に供する体制を一層強化した.
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