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1997 年度 実績報告書

アネキシン型レクチンの認識ドメイン同定と相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09240212
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

松本 勲武  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70012664)

研究分担者 小島 京子  お茶の水女子大学, 理学部, 助手 (80262351)
小川 温子  お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (90143700)
キーワードアネキシン / レクチン / グリコサミノグライカン / プロテオグライカン
研究概要

これまでにグリコサミノグリカン(GAG)認識生体分子が数多く報告されているが、ほとんど全てがヘパリン/ヘパラン硫酸結合能を持つタンパク質である。申請者が発見したアネキシン型(A型)レクチンは、ヘパリン/ヘパラン硫酸以外のGAGも認識する珍しい性質を持つタンパク質である。本研究ではA型レクチンの生物学的機能解明のための基礎として、レクチンのGAG認識ドメイン同定と相互作用の解析、アネキシンファミリーのタンパク質の一般的なリガンドであるリン脂質やカルシウムイオン結合部位との関連解明、通常細胞内に存在するアネキシンが細胞外へ分泌される機構解明、内在性リガンドの検索を研究課題として、平成9年度は以下に記す成果を得た。
(1)ネオプロテオグライカンを用いた固相アッセイ法の開発
各種のGAGをもつネオプロテオグリカンを調製し、これらをマイクロタイタ-プレートに固定化して、アネキシンとの結合試験を行う方法を考察し、より短時間でより簡便にGAG結合活性を半定量的に測定することに成功した。
(2)アネキシンのGAG認識部位のマッピング
アネキシンI、II、IV、V、VI、XVIのGAG結合活性を調べることにより、A型レクチンのGAG認識部位はN末端側ドメインではなく、C末端側の繰り返し構造中にあることが示唆された。
(3)最近データベースに登録されたアネキシンIVとVのデータを利用してアネキシン分子の立体構造における塩基性アミノ酸残基の配置を観察したところ、GAGと静電気的に結合することが予想される塩基性アミノ酸残基の連なりが、繰り返し1と2にわたって1ヶ所、繰り返し3と4にわたって1ヶ所の合計2ヶ所存在した。GAG結合部位を特定するための部位特異的アネキシン変異体の設計に今後役立つと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Satoh,A.: "Characterization of human p33/41(annexin IV),a Ca^2 dependent carbohydrate-binding protein with monoclonal anti-annexin IV antibodies,AS11 and AS17" FEBS Lett.405. 107-110 (1997)

  • [文献書誌] Satoh,A.: "Modulation of cell surface lectin receptors on K562 human erythroleukemia cells induced by transfection with annxin IV cDNA" Biol.Pharm.Bull.20. 224-229 (1997)

  • [文献書誌] Ishitsuka,R.: "Glycosaminoglycan-binding properties of annxin IV,V,and VI." J.Biol.Chem.(印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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