研究課題/領域番号 |
09242102
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平賀 けん二 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30005912)
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研究分担者 |
大嶋 建一 筑波大学, 物理工学系, 教授 (70109271)
進藤 大輔 東北大学, 素材工学研究所, 教授 (20154396)
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キーワード | 相変態 / X線の回折 / 高分解能電子顕微鏡 / 散漫散乱 / 放射光 / エネルギーフィルター |
研究概要 |
本年度は以下の成果を得た。 1)1.2nmの分解能を有する1.2kV超高電圧電子顕微鏡(東北大学)に、今年度、高温ステージを導入し、最高800・Cまでの高温状態で構造変化をTVカメラで動的に追跡できるようになった。高温状態での分解能のテストの結果、ダイヤモンドの格子縞の観察に成功し、高温状態で充分な分解能を有することがわかった。 2)来年度(平成10年度)の予算で導入(東北大学 素材研)を計画しているオメガ型エネルギーフィルターの性能のテストを行ってきた。その結果、電子回折パターンのバックッグランドの除去によって、弱い散漫散乱や超格子反射を鮮明に観察できることを確認した。オメガフィルターによってエネルギー分散させたスペクトルをイメージシングプレートで定量測定することによって、エネルギー損失スペクトルの測定が可能であること確認した。 3)γ線用に開発された高性能線検出器(CXT-CCD)をX線回折の検出器に応用し、その性能をテストを行った。シンチレーションカウンターとの比較から、高い分解能とS/Nの向上が見られた。安価な小型な検出器であることから、X線検出器として今後発展するものと考える。 4)液体の構造変化を追跡する場合、水平面にセットした試料の散乱強度を測定する必要が生じる。多層膜マイクロメータおよび全反射ミラーを組み合わせ、X線のエネルギーが変化しても、水平試料の入射角を一定に保てる測定システムを開発した(世界ではじめて)。今後、放射光を用いた水溶液や高温溶体の構造解析および構造変化の研究にとって利用価値のあるものと考える。
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