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1997 年度 実績報告書

Cu中に析出したFcc Fe-Co合金の相安定性と磁場効果

研究課題

研究課題/領域番号 09242221
研究機関京都大学

研究代表者

志賀 正幸  京都大学, 工学研究科, 教授 (30026025)

研究分担者 後藤 恒昭  東京大学, 物性研究所, 教授 (30005962)
中村 裕文  京都大学, 工学研究科, 助手 (00202218)
和田 裕之  京都大学, 工学研究科, 助教授 (80191831)
キーワードFe-Co合金 / 面心立方晶 / キュリー温度 / 磁化 / その場観測
研究概要

銅中に固溶した鉄を時効熱処理するとFcc鉄がコヒーレントに析出することは古くから知られているが、FccFe-Co合金も広い組成域にわたって得られる。このとき、Fcc相の安定性はCo溝度の増加とともに低下し、比較的短時間の時効でコヒーレンスが破れ析出合金がbccに変態する。bcc相のFe-Co合金は強磁性で、かつキュリー温度が高いので、相変態量は磁化を測定することにより容易に推定できる。本研究では高温で磁化測定を行うことにより、リアルタイムで析出のキネテイクスを追った。そのため、振動試料磁化測定装置を用い熱処理中のCu(Fe-Cu)合金の磁化変化をその場観測しfcc→bcc変態を起こす条件を調べた。試料はCu_<0.98>(Fe_<0.7>Cu_<0.3>)_<0.02>合金を高周波溶解炉により作成し、1060℃で均一化焼鈍を行い氷水中に急冷したものをを用いた。測定は印可磁湯は5kOe,温度は、プログラムコントローラで制御し20分で700℃まで加熱、700℃に一定時間保持し2時間で室温まで冷却した。その他、磁化変化の可逆性を調べるため様々なシーケンスによる測定を行った。その結果以下のことが明らかになった。
1.700℃処理により一部の析出Fe-Co合金がbcc相として成長する。2.fcc析出合金は温度下降時、120℃とかなり低温でbccに変態する。3. この組成のfccFe-Co合金のキュリー温度は約600Kである。
この結果をもとに、他の組成、温度(600℃)での振る舞いを調べ変態温度、fccFe-Coのキュリー温度の組成依存性を明らかにし、さらに次の目的であるfcc→bcc変態に伴う磁気ノイズの測定装置を作成し、変態過程のダイナミクスを明らかにする予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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