研究課題/領域番号 |
09245101
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮本 衛市 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001173)
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研究分担者 |
二木 厚吉 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (50251971)
玉井 哲雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60217172)
上田 和紀 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10257206)
荒木 啓二郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (40117057)
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キーワード | 発展可能ソフトウェア / オブジェクト進化プロセス / 形式的仕様記述 / モジュール合成法 / プログラム自動修正 / 構造的振る舞い記述モデル / 漸増的プログラム解析 / 発展可能仕様記述 |
研究概要 |
発展可能ソフトウェアの構築方法論に関して次のような研究を行い、所期の研究成果を得た。 1.発展可能ソフトウェア構築の枠組の研究(担当:宮本衛市)オブジェクト群の協調動作をもとにして、これを構造的に組み上げていくことにより、並行オブジェクト群の振舞いを記述するモデルを開発した。さらに、このオブジェクトの集団的振舞いの記述に基づき、オブジェクト群のモジュール化モデルを提案した。 2.発展可能ソフトウェアの仕様記述法の研究(担当:荒木啓二郎)システムが有する多面的な性質を記述し、それらの関連に基づいた発展可能仕様記述法の確立を目指し、システムに関する機能、実現可能性、セキュリティなどの多面的性質を記述する事例研究を行った。 3.動的に発展するプログラムの漸増的な静的解析の研究(担当:上田和紀)プログラムの仕様記述を与えることなく、そのプログラムの軽微な誤りの箇所を同定し、さらに誤りを自動修正する枠組みを提案した。この技法は型解析やモード解析を制約充足問題と捉え、充足不可能な制約集合を診断するという着想に基づく。 4.オブジェクトとその組織の発展・進化プロセスの研究(担当:玉井哲雄)オブジェクト指向によるシステムの発展過程を、システムを構成するオブジェクトの進化という視点で捉え、そのプロセスをモデル化するため、事例による実証的な分析を進め、オブジェクトの進化パターン・法則についていくつかの結果を得た。 5.発展可能モジュール合成論(担当:二木厚吉)仕様のモジュール化/部品化/コンポーネント化を促進し、容易な仕様変更と仕様の適応性と発展性の向上を目指し、代数仕様言語CafeOBJを用い、仕様の再利用だけでなく、証明の再利用も可能なモジュール合成法を定式化し、基本的な例題で有効性を確認した。
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