研究課題/領域番号 |
09245101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 公立はこだて未来大学 (1999) 北海道大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
宮本 衛市 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00001173)
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研究分担者 |
玉井 哲雄 東京大学, 情報学環, 教授 (60217172)
上田 和紀 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10257206)
荒木 啓二郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40117057)
富樫 敦 静岡大学, 情報学部, 教授 (20172140)
二木 厚吉 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (50251971)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 開放分散系 / 進化パターン / 代数仕様言語 / 形式仕様記述 / 強モード体系 / マルチエージェントシステム / 能動形プログラミング / 分散データ構造 |
研究概要 |
1.通信相手を特定しないオブジェクト間の通信モデルを導入し、開放分散系におけるソフトウェアの発展的な変更や拡張を効率的に行うことを可能にした。 2.オブジェクトの原始プログラムの計量を行い、クラスの行数、メソッド数などの頻度分布は負の2項分布に従うことなどのオブジェクトの進化パターンを抽出した。 3.仕様を代数仕様言語CafeOBJを用いてモジュール化し、それらの合成によって全体の仕様を構成する方法により、合成のパターンを再利用可能な形に分類した。 4.事例研究を通して、モデル形成の過程および形式仕様の構成と記述の過程を分析し、システム仕様記述の発展過程について形式仕様記述の特徴や意義を考察した。 5.並行論理プログラミングにおける強モード体系を基礎として、仕様なしでプログラムの軽微な誤りの箇所を同定し、さらに誤りを自動修正する枠組みを提案した。 6.システム要求を命題述語と述語論理に基づいて定義し、これを動作モデルとなる形式仕様(状態遷移システム)に変換する方法を提案し、その健全性と完全性を証明した。 7.マルチプロセス、マルチスレッドの環境で稼動し、フィールド機構のマイグレーション機能をもつマルチエージェントシステム記述用言語の開発を行った。 8.「細胞に基づくプログラミング」、さらにπ計算を基盤とした「能動形プログラミング」を提案し、効率の良い実装のための可変回路部をもつJavaプロセッサLSIを開発した。 9.データ構造の分散化(分散データ構造)に着目し、いくつかの異なる観点から分散データ構造の性質の解明とその効率のよい実装法の開発を行った。
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