研究課題/領域番号 |
09245104
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
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研究分担者 |
牛島 和夫 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (40037750)
阿草 清慈 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (90026360)
宮本 衛市 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001173)
武市 正人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011165)
伊藤 貴康 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80124551)
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キーワード | ソフトウェア発展構成原理 / 発展的ソフトウェア検証証明法 / ソフトウェア発展基本機構 / ソフトウェア構築再構成方法論 / ソフトウェア適応的再構成 |
研究概要 |
ソフトウェアは、その作成・変更・再構成が一般に困難であり、種々の社会的・技術的問題を引き起している。「発展機構を備えたソフトウェアの構成原理に関する研究」は、ソフトウェア構成機構と検証・証明技術、ソフトウェア構築・再構成方法論とその支援環境等の種々の視点から総合的に研究を進めることにより、上記問題点に対する理論的かつ技術的解を社会に提供することを目標にしている。 平成10年度においては、昨年度の研究成果に基づき5つのグループに編成された研究班が、問題点の本質の理解、解構築の方策について研究をおこない、所定の研究成果をあげることができた。各研究班ごとに研究を深めつつ、全体研究会、公開シンポジウムを通じて相互関係を緊密に保ちながら研究を実施した。また、研究会において構築を行なっているソフトウェアツールの紹介を行なった。さらに、国際会議International Workshop on Principle of Softwarre Evolution,IWPSE98を京都において開催し、内外から多数の参加者があった。 具体的には以下のような知見を得ることができた。「発展的ソフトウェアの理論」に関しては、計算モデル、検証・証明法についての新しい理論、特に漸増的証明法が得られた。「ソフトウェア発展のための基本機構」に関しては、部分計算機構、動的翻訳機構、プログラム変換機構等の研究を行なったが、関数型プログラムの新しい変換法を開発した。「発展可能ソフトウェアの構築方法論」に関しては、その枠組、仕様記述法、静的解析法、項書換えシステムによるモジュール合成法に理論的進展があった。「ソフトウェア発展方式」に関しては、仕様構造化方式、対応関係記述・維持法、漸増的無矛盾性管理機構、細粒度ソフトウェアレポジトリ構築法について新しい知見が得られた。「既存ソフトウェアの適応的発展」に関しては、適応的再構成法、適応的再構成のためのソフトウェアアーキテクチャ等、特にオペレーティングシステムの適応的発展に関して新しい知見が得られた。
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