研究分担者 |
佐伯 元司 東京工業大学, 大学院・情報理数工学研究科, 助教授 (80162254)
落水 浩一郎 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
中田 育男 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70133022)
|
研究概要 |
ソフトウェア発展方式の研究に関して次のような研究を行い、所期の研究成果を得た。 (1)理解性の高い構造的仕様化技法の研究(担当:阿草 清滋) 世の中に流通している大量の既存プログラムから,プログラム・パターンを獲得するための手法,およびその実現方法について研究を行った.また,獲得したプログラムパターンを用いたソースプログラムをチェッカを実現した. (2)仕様,設計,プログラムの対応関係の記述法および対応関係の維持メカニズムの研究(担当:中田 育男) ソフトウェアを状況の変化に応じて発展させるためにコンパイラの支援は不可欠である.その一例として,スライドウインドウ機構を持ったCPUに対するレジスタ割付け方式を提案し,その見通し良い形式化を行った. (3)仕様の漸増的無矛盾性の検証とその波及解析(担当:片山 卓也) プログラムの詳細化はそれが扱うデータの具体化に対応して行われる点に着目して,中間段階のプログラムに対応しても,それに対応した具象度のデータを用いて抽象実行可能な開発方法論に関する研究を行った. (4)漸増的ソフトウェア設計・実現法の研究(担当:落水 浩一郎) 共同作業においてさけられない,作業者間の合意事項や中間生成物の内容認識に関するズレを調整する作業を支援するために,上記問題の理論的分析,分散開発のためのソフトウェアプロセスモデルに関する研究を行った. (5)構造的発展に適したソフトウェアやプログラムの構造の研究(担当:佐伯 元司) フレームワーク中の部品の結合変更,追加,部品の安全なカスタマイズを可能とすることをめざして,機能変更や拡張がフレームワークや部品に及ぼす変更をパターン化するための形式化,モデル化に関する研究を行った.
|