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1998 年度 実績報告書

ソフトウェア発展方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09245105
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

阿草 清滋  名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (90026360)

研究分担者 佐伯 元司  東京工業大学, 大学院・情報理数工学研究科, 助教授 (80162254)
落水 浩一郎  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
片山 卓也  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
中田 育男  図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70133022)
キーワードソフトウェア発展 / 構造的仕様化技法 / プログラム・パターン / 波及解析 / 漸増的ソフトウェア設計 / 構造的発展
研究概要

ソフトウェア発展方式の研究に関して次のような研究を行い、所期の研究成果を得た。
[1] 理解性の高い構造的仕様化技法の研究(担当:阿草清滋)本年度は、プログラムはライブラリ関数の組合せによって構成されるとの立場から、プログラムを再利用するための適切な粒度の表現モデルとして、関数呼び出し依存グラフを提案し、その応用としてプログラミングナビゲーションシステムに関する研究を行った。
[2] 仕様、設計、プログラムの対応関係の記述法および対応関係の維持メカニズムの研究(担当:中田育男)本年度は、並列計算機を意識せずに書かれたプログラムを並列計算機用に変換する場合に必要になる技術の1つとして、配列要素の各計算機への再分散を効率良く行なう方式に関する研究を行った。
[3] 仕様の漸増的無矛盾性の検証とその波及解析(担当:片山卓也)本年度は、(1)ソフトウェア発展の代数的束にもとづく原理、(2)抽象実行にもとづくリアクティブシステムの発展方式、(3)オブジェクト指向方法論の形式化、(4)耐故障ソフトウェアの構成法に関する研究を行なった。
[4] 漸増的ソフトウェア設計・実現法の研究(担当:落水浩一郎)本年度は、ソフトウェア分散共同開発にともなって発生する中間生成物間の矛盾を漸増的に補強するための基本概念を確立しモデルを精密化した。またその主要機能の一つである未来版管理機構についてプロトタイプを完成した。
[5] 構造的発展に適したソフトウェアやプログラムの構造の研究(担当:佐伯元司)本年度は、要求獲得からアーキテクチャ設計までを、過去の資産を活用して開発するプロセスに関して、過去の資産(要求仕様や設計仕様、アーキテクチャ記述、設計法)のパターン化、パターン化した資産の形式的な記述、パターンを再利用する際の適合プロセスのモデル化の研究を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 三浦良.山本晋一郎.阿草清滋: "プログラムパターンの段階的抽出手法" 日本ソフトウェア科学会FOSE'98. 181-188 (1998)

  • [文献書誌] Guo.M.,Yamashita.Y..Nakata.I.: "Efficient Implementation of Multi-Dimensional Array Redistribution" IEICE Transactions on Information and Systems. Vol.E81-D.No.11. 1195-1204 (1998)

  • [文献書誌] 青木利晃.片山卓也: "オブジェクト指向方法論のための形式的モデル" 日本ソフトウェア科学会学会誌 コンピュータソフトウェア. Vol.16.No.1. 12-32 (1999)

  • [文献書誌] 落水浩一郎: "漸増的ソフトウェア設計・実現のためのプロセスモデル‥ソフトウェア分散共同開発における調整支援-" コンピュータソフトウェア. 15巻4号. 73-77 (1998)

  • [文献書誌] Saeeiab Sureerat and Motoshi Saeki: "Integration of Software Analysis & Design Methods with Formal Description Techniqnes" Proc.of 5th Asia Pacific Software Engineering Conference(APSEC'98). 46-53 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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