• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

ソフトウェアの発展を可能にする等価変換に基づくシステム構築法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09245202
研究機関北海道大学

研究代表者

赤間 清  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50126265)

キーワードソフトウェア発展 / 仕様 / 等価変換パラダイム / データ構造 / ルール生成
研究概要

ソフトウェア発展とは、ソフトウェアがその仕様の変更や仕様環境の変化に対応して、その機能や構造を変化、発展させ、それらの変更や変化を許容できることであり、仕様とプログラムの関係を適切に捉える理論を構築することが非常に重要である。本研究では、第一に、等価変換パラダイムに基づいて、仕様とプログラムの新しい関係を提案した。すなわち、(1)仕様を等価変換して、(計算に向いた)新しい仕様を得る。(2)その仕様を等価変換するルール群と制御記述を得る。ルール群と制御記述の組がプログラムである。
本研究では、この枠組のもとで、(a)新しいデータ構造を導入するための理論を与えた。また、(b)仕様から等価変換するルールを生成する基礎理論を作り実験システムを構築した。(a)はいままであまり研究されていないタイプの変換である。しかし、効率的なプログラムを作成する上で、データ構造の改善は非常に重要な役割をはたす。データ構造の改善のできない枠組では、多くの現実の問題に関して、十分効率的に解くプログラムをつくることが困難である。(b)は、パターンで指定されたアトムに対して適用可能な等価変換ルールを仕様から生成する。これは、従来のunfold/fold変換を用いたプログラム変換の技術を包含する。本研究は、効率的なプログラムを構築するための汎用の枠組を与えるとともに、ソフトウェア発展の理論の基礎を与えると期待される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 赤間 清: "論理プログラムの等価変換による問題解決の枠組" 人工知能学会誌. 12,4. 90-99 (1997)

  • [文献書誌] 畑山 満美子: "等価変換ルールの追加による知識処理システムの改善" 人工知能学会誌. 12,6. 861-869 (1997)

  • [文献書誌] 赤間 清: "特殊化システムの拡張による知識表現系の変更" 人工知能学会誌. 13,1. 341-349 (1998)

  • [文献書誌] 赤間 清: ""解なし"問題の抽象化による解法のための基礎理論" 電子情報通信学会論文誌. (発表予定).

  • [文献書誌] 赤間 清: "項領域における包含制約の等価変換" 人工知能学会誌. (発表予定).

  • [文献書誌] 赤間 清: "マルチセット領域上の等式制約の等価変換" 人工知能学会誌. (発表予定).

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi