本研究においては、ターゲット言語として細粒度の並列性を持つ並列論理型言語を想定し、リフレクション原理に基づいた「並列論理型プログラム実行のインタラクティブ視覚化の研究」を行なった。平成9年度は、まず、インタラクティブ視覚化システムの枠組を明らかにし、その構築のために必要ないくつかの要素技術について研究を行なった。 インタラクティブ視覚化システム構築に当たって、従来、2次元で行なってきたインタラクティブな視覚化を、3次元上で行なうことにし、3次元の立体図形を扱うための要素技術として、インタラクティブに立体図形を、感覚で簡単に構築できる3次元統合モデラの研究を進めた。 また、編集された図形は、単なる図形の集合であり、そのままでは意味をもたない。そこで、インタラクティブに編集した立体図形に意味を与えるために空間パ-サを用いることとした。我々は、図形の形状や配置に関して、仕様を入力すればその仕様に対するparserが自動的に合成される Spatial Parser Generator を作成した。
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