研究課題/領域番号 |
09247106
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
羽野 忠 大分大学, 工学部, 教授 (80038067)
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研究分担者 |
山際 和明 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (60200606)
前田 正史 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70143386)
黒田 正和 群馬大学, 工学部, 教授 (40008446)
笠倉 忠夫 豊橋技術科学大学, エコロジー工学系, 教授 (30283485)
海野 肇 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (10087471)
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キーワード | ゼロエミッション / データベース / 食品産業 / 化学産業 / プラスチック / 建設業 / 金属産業 / 半導体 |
研究概要 |
環境へのインパクトが大きな4つの業種(化学工業、食品産業、鉄鋼金属産業、建設産業)を選び、主要な生産プロセスについて物質フロー情報を整理したデータベースを作成した。次に各プロセス内におけるゼロエミッション化の検討を行い、エミッション削減のための要素技術の開発ならびにシステム的対応の可能性を調べた。まず食品産業の代表例として醤油製造業を取り上げ、全固体、炭素、窒素、リンおよび塩素に関する完全な物質フロー図を完成させるとともに、最大のエミッションである粕の再資源化技術の検討を行った。次に化学産業の代表として塩化ビニルモノマー製造工程を取り上げた。エチレンジクロライドの熱分解工程において副成するクロロエテンを含む塩素化合物のゼロエミッション化を目的として、複合微生物系によるクロロエテンのモノマー化を検討した。一方、プラスチックの代表例としてポリエチレン・モノフィラメント製造プロセスを取り上げ、ロス及び使用済みロープのリサイクルについて、Substitution Factor 概念を用いた評価を行った。次に建設産業に関して道路建設を取り上げた。新しい副産物リサイクルシステムの構築には、地域の個別工事について投入材料・副産物発生の物質フローを解析することが重要であることを示すとともに、新しい原材料リサイクル計画方法を提案した。続いて、金属産業の代表として鉄鋼産業を取り上げ、銅に関する物質フローの解析ならびにゼロエミッション化の検討を行った。スクラップ銅への空気吹き込みにより、鉄濃度を初期濃度およそ1%から数十ppmまで低下させることが可能であった。最後に半導体製造プロセスにおける物質フローを解析し、廃棄物として排出されている未利用物質のフローを明らかにした。特にフッ酸系排水を取り上げ、処理工程を変更することにより、フッ酸製造用原料として再利用可能なことを示した。
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