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1997 年度 実績報告書

RNA結合蛋白質hnRNPDの配列特異的一本鎖核酸認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09249101
研究機関東京工業大学

研究代表者

石川 冬木  東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (30184493)

研究分担者 柳田 保子  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (10282849)
栗原 靖之  横浜国立大学, 工学部, 助手 (80202050)
キーワードhnRNPD / RNA結合蛋白質 / NMR / RNPモチーフ
研究概要

1.D1Hの溶液構造を高分解能(r.m.s.d=0.41オングストローム)で決定した。その結果、βαββαβフォールディング構造に加えて以下の構造が形成されていることがわかった。
1)αヘリックスのN末端の構造を安定化するNキャッピング構造がα1及びα2に形成されている。
2)α1にはαヘリックスのC末端側の構造を安定化するCキャッピング構造が形成されている。
3)β2にはβバルジ構造が形成されている。
4)二次構造を形成していないループ領域のうちloop1とloop5に含まれるアミノ酸の側鎖間に水素結合が見つかった。これらのloop1及びloop5はRNAと相互作用するloop3の真下に位置することから、RNAが結合する際にloop3を下から支えている可能性がある。
2.RNAとの複合体に関して三重共鳴NMR測定を行い主鎖の帰属を行なった。その結果RNAとの相互作用部位がより正確になった。また、RNAが結合した状態でもD1Hの二次構造が保持されていることがわかった。
3.複合体形成にともなうD1Hの主鎖の運動性をT1,T2及び15N-NOEを用いて調べた。相互作用に関与するloop3は、RNAが結合していないときは運動性が高いが、結合すると運動性が低くなることからinducedfitしている可能性がある。
4.一方、D2の構造も二次構造を決定した。現在立体構造を求めるために解析を続けている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nakayama, J. et al.: "TLP1 : A gene encoding a protein component of mammalian telomerase is a novel member of WD-repeats family" Cell. 88. 875-884 (1997)

  • [文献書誌] Ishikawa, F.: "Telomere crisis, the driving force in cancer cell evolution" Biochem, Biophys. Res. Commun.230. 1-6 (1997)

  • [文献書誌] Hatakeyama,S., and Ishikawa,F.: "ICE : a novel and efficient method for isolation of chromosomal ends" Genetic Analysis : Biomolecular Engineering. 14. 45-46 (1997)

  • [文献書誌] Ishikawa, F.: "Regulation mechanisms of mammalian telomerases" Biochemistry(Moscow). 62. 1332-1337 (1998)

  • [文献書誌] Nakayama, J. et al: "Telomerase activation by the catalytic component gene TRT in human primary fibroblasts and hepatocellular carcinomas" Nature genetics. 18. 65-68 (1998)

  • [文献書誌] Hatakeyama, S. et al: "The jumping translocation at 1q21 involves shortened telomeres" Blood. 9191. 1514-1519 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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