研究課題/領域番号 |
09250214
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小澤 敬也 自治医科大学, 医学部, 教授 (30137707)
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研究分担者 |
卜部 匡司 自治医科大学, 医学部, 助手 (40213516)
久米 晃啓 自治医科大学, 医学部, 講師 (10264293)
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キーワード | 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / 造血幹細胞 / 選択的増幅遺伝子 / G-CSF受容体 / エストロゲン受容体 / 増殖シグナル / 分化シグナル |
研究概要 |
遺伝子導入造血幹細胞を選択的に増幅させるための制御遺伝子として、G-CSF受容体エストロゲン受容体融合遺伝子(GCRER遺伝子)を選択的増幅遺伝子として開発中である。これは、G-CSF受容体の増殖シグナルを利用し、その制御スイッチとしてエストロゲン受容体を用いたものである。今年度は、分化シグナルドメインに変異を導入したものを構築し、より増幅優位に働くかどうか検討した。具体的には、G-CSF受容体部分のTyr703をPheに置換した選択的増幅遺伝子[Δ(5-195)Y703F-GCRER]を分化誘導可能な32D細胞に遺伝子導入し、エストロゲン刺激に対する増殖・分化反応について解析した。その結果、32D細胞にΔ(5-195)GCRER遺伝子を導入した場合は、G-CSF及びエストロゲン刺激で好中球へ分化したが、Δ(5-195)Y703F-GCRER遺伝子を導入した場合は、エストロゲン刺激では未分化な状態で増殖を続けた。即ち、Tyr703変異により分化シグナルが抑制され、選択的増幅遺伝子としてより効率が上がることが期待される。尚、致死量放射線照射後、選択的増幅遺伝子を導入した骨髄細胞で造血系を再構築したマウスを用いて、エストロゲン投与により遺伝子導入造血幹細胞を体内で増幅させることができるかどうか検討中であるが、最終的な結論を出すにはまだ至っていない。その他、新規二量体化誘導システムとして、GyrB遺伝子とdimerizerのcoumermycinを用いた方法についても検討した。即ち、G-CSFR-GyrBキメラ蛋白質をコードする遺伝子が選択的増幅遺伝子として機能するかどうかBa/F3細胞を用いて調べたところ、エストロゲン受容体を用いた方法の方が効率がよいことが判明した。
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