骨端軟骨より血管内皮細胞増殖阻害因子を精製し、コンドロモジュリン-I(ChM-I)と同定した。さらに、ヒト軟骨肉腫由来cDNAよりヒトChM-Iをクローニングし、以下の諸点を明らかにした。 1.ウシ骨端軟骨より、ウシChM-Iを精製し、これが血管内皮細胞の増殖並びに管腔形成反応を阻害することを明らかにした。 2.ウシChM-Iが内軟骨性骨形成における血管侵入をin vivoにおいて阻害する事を明らかにした。 3.ヒト軟骨肉腫由来cDNAより、ヒトChM-Iをクローニングし、その全構造を決定した。 4.CHO細胞に、ヒトChM-IcDNAを発現させ、培養上清に回収される組換え体を生物活性を保持した状態で精製する方法を確立した。 5.ヒト組換えChM-Iを局所投与することによりマウスに移植した腫瘍造成を、抑制する事に成功した。
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