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1998 年度 実績報告書

癌遺伝子産物由来ペプチド抗原による癌治療

研究課題

研究課題/領域番号 09255220
研究機関三重大学

研究代表者

珠玖 洋  三重大学, 医学部, 教授 (80154194)

キーワード抗遺伝子 / ペプチド / 癌抗原 / HER2 / CTL
研究概要

1. BALB/cマウス由来のメチルコラントレン誘発肉腫CMS5担癌マウス血清中のIgG抗体により認識される抗原支配遺伝子をexpression cloning法で単離した。7種の遺伝子が単離された。これらの単離された遺伝子産物全てに対する抗体は正常マウス血清中及び他の5株のメチルコラントレン誘発肉腫担癌マウス血清中には検出されなかったが、CMS5にて皮下免疫されたマウス血清中に検出された。
2. HLA-A2402を有する正常人及び癌患者からの末梢血単核球をc-erbB2/HER2(HER2)由来の2種のペプチドHER2p63及びHER2p780をパルスした自家樹状細胞により感作し、HER2特異的キラー細胞を誘導した。さらに各々のペプチド特異的CD8^+CTLクローンを樹立し、何れもがHLA-A2402拘束性の下にHER2特異的に各種ヒト癌細胞を破壊した。
3. ヒトHER2のN末端より147個のアミノ酸を含む組み替えHER2タンパクを作製し、コレステロール基により疎水化された多糖類(プルランまたはマンナン)との複合体を作製した。何れの複合体で免疫されたBALB/cマウスでもHER2発現腫瘍の増殖が抑制された。複合体で前処理された樹状細胞はCD8^+T細胞及びCD4^+T細胞を各々抗原特異的に刺激活性化した。また、これらの樹状細胞で免疫された同系マウスではHER2発現腫瘍の増殖が強く抑制された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Miwa,H.,et al: "Biphasic expression of CD4 in acute myeiocytic leukemia(AML)cells : AML of monocyte origin and henatopoietic precursor cell origin" Leukemia. 12. 44-51 (1998)

  • [文献書誌] Gu,X-G.,et al: "A novel nydrophopized polysaccharide loncoprotein complex vaccine induces in vitro and in vivo cellular and humoral imnune responses against HER2 expressing murine sarcomos" Cancer Res.58. 3385-3390 (1998)

  • [文献書誌] Katayama,N.,et al: "Granulocyte colony-stimulating factor and its receptor in acute promyelocytic leukemia" Amer.J.Hematol.58. 31-35 (1998)

  • [文献書誌] Taniguchi,M.,et al: "De noro CD5^+ diffuse large B-cell lymphomas express VH genes with somatic mutation" Blood. 91. 1145-1151 (1998)

  • [文献書誌] Katayama,N.,et al: "Role for C-MP2 and its ligand thrombopoietin in early hematopoiesis" Leuk.Lymphoma. 28. 51-56 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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