研究概要 |
新しいカルシウム結合リゾチーム ヒグマのミルクリゾチームを単離精製し、アミノ酸配列の決定を試みた。現在4残基を残して決定された。予想どうりα-ラクトアルブミンと同様のカルシウム結合部位をもっていた(未発表)。 カルシウム結合定数の決定 ヒグマ、ハリモグラ(単孔類)、イヌのミルクリゾチームのカルシウム結合定数をQuin-2を地居て決定した。結果を既知のカルシウム結合リゾチーム、α-ラクトアルブミンと比較した。結合強度に1桁以上の変異があるが変化に統一性は見られない(投稿中)。 ヒトリゾチームにカルシウム結合部位を不完全導入した変異体ではQ86D/D91Q/A92Dの2Asp変異体が2X10^4M^<-1>の結合定数を示した。 カルシウム結合リゾチームのUnfolding-Refolding Profile これまでウマミルクリゾチームはアルファーラクトアルブミンと同様に安定なモルテングロビュール状態をとるがハト卵白リゾチームはconventional lysozymeと同様に安定なモルテングロビュール状態は存在しないことが知られていた(Nitta et al.,1993)。イヌリゾチームはウマリゾチームと同様にグアニジン変性において安定なモルテングロビュール状態が観察されたがハリモグラのリゾチームではそれが観察されず、ハトリゾチームと同様であった。アミノ酸配列の比較からカルシウム結合リゾチームには真獣類ミルクリゾチームと単孔類-鳥類リゾチーム2つの系統があるとする考えがあるがFolding Profileはこの2つの系統で異なった挙動を示した(投稿中)。
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